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こんにちは! 今日のテーマ 今井 泉 先生
みなさん、こんにちは。
今日のテーマは、「化学反応式」。講師は今井 泉先生、実験は柏 恭子先生です。
化学変化は、ある物質とある物質が結びついたり、また、ある物質が分解したりすることを表します。
ある物質の変化を、元素記号を使ってわかりやすく表すものが、化学反応式です。
<今日のポイント>
@化学反応式
A化学反応式のつくり方
B燃焼反応の例


底を切り取ったペットボトルに水素を入れ、点火すると激しく反応 水ができました
まずは、化学反応式の基本から学習していきましょう。
ポイントの1では、水素と酸素が結びついて水になる反応を例に、化学反応式を学習します。
まず、本当に水ができるのか、実験で見てみましょう。
底を切り取ったペットボトルを用意し、上の口にガラス管を付けたゴム栓をします。
ガラス管にはゴムキャップをしておきます。
水素は軽い気体なので、ペットボトルの底から入れます。ペットボトルの下からは、徐々に空気が入って
きます。
ゴムキャップをはずしてガラス管に火を近づけると、水素が燃えました。
ペットボトルの内側に水滴がつきました。
水素と酸素が反応して水ができたのです。
※この実験は危険を伴います。必ず適切な指導者のもとで行ってください。


水素と酸素の化学反応式 エジプトと韓国の教科書 化学反応式は世界共通!
この化学反応を、詳しく見ていきましょう。
水素と酸素で水ができました。水素は水素原子2個でH2、酸素は酸素原子2個でO2です。
水は、水素原子2個と酸素原子1個で、H2Oと表します。
これを、化学反応式で書くと、
2H2+O2 → 2H2O となります。
H2の前に2とありますが、これに関してはポイントの2 で見ていきましょう。
中の写真は、韓国とエジプトの化学の教科書です。
水素と酸素から水ができる化学式を見ると、どの教科書でも同じです。
化学反応式は、世界共通なのです。


左に反応物、右に生成物 左右の原子の数を合わせます
水素が燃焼する例をもとに、化学反応式のつくり方を学んでいきましょう。
実験でわかるように、水素分子と酸素分子が反応して水ができます。
反応する物質を反応物といい、左側に書きます。
生成した物質を生成物といい、右側に書きます。
これらを、水素はH2、酸素はO2、水はH2O と分子式で表します。
これで、反応物と生成物がそろいました。
反応物や生成物が2種類以上ある場合は +でつなぎます。
また、変化の向きを → で示します。
右の図を見ると、H2やH2Oの前に2という係数がついています。
これは、水素分子2個と酸素分子1個で水分子2個ができることを意味しています。
化学反応式をつくる場合、反応前と反応後の原子の数を同じにしなければなりません。
そのため、反応式の左右の、各原子の数をあわせる必要があります。


燃料電池で走る自動車 燃料電池のしくみ 車から排出されるのは水だけ
●燃料電池
この水素と酸素の反応は、さまざまなところで実際に使われています。
例えば、燃料電池も水素と酸素の反応を利用しています。
燃料電池は、車のボンベに蓄えられた水素と、空気中の酸素を反応させて発電します。
排出されるのは水だけです。
ガソリンを使わない燃料電池自動車は、有害物質を出さない自動車として普及が期待されています。


炭酸水素ナトリウムを熱します 気体が発生 石灰水が白く濁りました
●熱による分解
今度は、熱によって分解する反応を実験で見ていきましょう。
試験管の中には、炭酸水素ナトリウムNaHCO3の白い粉が入っています。
これを熱すると気体が発生し、,試験管の中には水滴がつきました。
炭酸水素ナトリウムが分解して、炭酸ナトリウムNa2CO3という物質に変わり、水ができたのです。
では、発生した気体は何でしょうか。
気体を入れた試験管の中に石灰水を加えると白く濁りました。気体は二酸化炭素CO2です。
このことから、炭酸水素ナトリウムを熱で分解すると、水と炭酸ナトリウムと二酸化炭素になることが
わかりました。


化学式にしてみましょう
この反応を化学反応式で表してみましょう。
反応物と生成物を化学式で表して、左右の原子の数が同じになるように係数をつければ完成です。
2NaHCO3 → Na2CO3+H2O+CO2


メタンが燃えて水ができました 二酸化炭素も発生 化学式で見てみましょう
メタンCH4という気体を使って、化学反応式を考えていきましょう。
メタンを試験管に取り、火をつけると静かに燃えて試験管の内側に水滴が付きました。
メタンが燃えると、水ができるのです。
メタンが燃えた後の試験管に石灰水を入れると白く濁りました。二酸化炭素が発生していることがわかります。
この反応を、式にすると、下記のようになります。
CH4+2O2→CO2+2H2O
メタンが酸素と結び付いて、二酸化炭素と水ができたのです。


ドライアイスの中でマグネシウムを燃焼させる 酸化マグネシウム
ドライアイスは固体の二酸化炭素です。
その二酸化炭素の中でマグネシウムが燃えるのです。
ドライアイスに穴を開けて、中にマグネシウムの粉末を入れ、点火します。
火がついたら、上からドライアイスをかぶせます。これで、マグネシウムには空気中の酸素が
供給されません。
しかし、マグネシウムは燃え続けます。
これは、マグネシウムが二酸化炭素 (ドライアイス) の酸素を奪って燃えているのです。
マグネシウムが燃えた後を見てみましょう。
白い部分は、マグネシウムと酸素が結合した酸化マグネシウムです。
黒い部分は、二酸化炭素から酸素が奪われてできた炭素です。
化学反応式は、
CO2 + 2Mg → C + 2MgO
となります。


ブロックで考えてみましょう どうやって組み替えたら・・? できました!
●燃焼反応をブロックで考える
二酸化炭素の中でマグネシウムが燃える反応を、ブロックを使って考えてみましょう。
酸素の原子価は2、炭素の原子価は4です。
原子価とブロックについているでっぱりが同じ数になっています。
反応物は、ドライアイスの原料・二酸化炭素とマグネシウムです。
酸素のブロック2個と炭素のブロック1個で、でっぱりがぴたりと重なっています。マグネシウムの原子価は2です。
生成物は、炭素と酸化マグネシウムです。
マグネシウムと二酸化炭素の酸素の2つのでっぱりがぴったりと結合して酸化マグネシウムができます。
残りが炭素になりました。
最後に、左右の原子の数が一致るように、反応物・生成物の数を調整します。
文字だけではわかりにくい化学式も、ブロックのモデルを使うとずっとわかりやすくなります。


先生、教えてください! エチレンで復習 次回もお楽しみに!
Q: もう一度、原子の数の合わせ方を教えてください。
A: エチレンという物質が燃えるときの反応で、復習しましょう。
エチレンC2H4と酸素O2が結びついて、二酸化炭素CO2と水H2Oができます。
反応前と後の原子の数を合わせると、下記のようになります。
C2H4+3O2→2CO2+2H2O
頭に付く係数を間違えないように、気をつけましょう。
それでは、次回もお楽しみに〜