NHK高校講座

コミュニケーション英語T

Eテレ 毎週 月曜日 午後2:40〜3:00
※この番組は、前年度の再放送です。

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今回の学習

第39回 Extra Target 2

願望を伝えよう

  • 英語監修:文教大学教授 阿野 幸一
学習ポイント学習ポイント

願望を伝えよう

願望を伝えよう
  • オーナー
  • たかしさん

未来のある日。場所はHOTEL TRENDY。
何やら考えごとをしているオーナー(トレンディエンジェル・斎藤司)のもとに駆けよってきた執事のたかしさん。

オーナー「どうした?浮かれた顔をして。」
たかし「たってのお願いがありまして。今日から1か月、休暇をください!」
オーナー「はぁっ?休暇って、いきなりなんの冗談だよ!ヘラヘラして、それが人にものを頼む態度か!?」
たかし「全然、冗談じゃありません。ボクは今、世界一ハッピーなんですから。」
オーナー「どういうことだ?」
たかし「実は、これから結婚してハネムーンに行くんですよ!」
オーナー「結婚?ハネムーンだって??相手がいなきゃ、おまえ…ま、まさか!!!」
たかし「その、まさか!Joannとですよ!!」
オーナー「ウソだ!ウソだ!!Joannがオッケー出すはずないよ!!!」
たかし「それが、オッケーするんですよ。だって、そうなればいいなって、ボクがずっと考えていたことですから!」
オーナー「はぁっ?」
たかし「それにね、増毛剤で一発当てたら、大金持ちになれるなって。そしたらHOTEL TRENDYも辞めちゃおうかな〜。」
オーナー「オマエはもう現実と願望の区別もつかないのか。とんだ世界一のハッピー野郎だな!頭を冷やしてこい!!」

オーナーは、たかしさんと頭をこすりあわせて、たかしさんを過去へと送り込みました。

ご先祖様の宿「鳥縁屋」
  • Jason
  • 鳥縁屋の危機

オーナーの健(狩野見恭兵)と祖母のサキさん(服部妙子)がJasonと話をしています。
Jason「Did I do something wrong? Why do I have to leave?
その様子に気づいた健の幼なじみの結衣(犬塚しおり)。
結衣「Jason、鳥縁屋を出ないといけないの?」
健「You did nothing wrong. We may need to close Torienya.
Jason「What?
結衣「え!鳥縁屋をたたむかもしれないの?なんで?」
サキ「実は、健のお父さんが、今の鳥縁屋の経営状態だと、これ以上続けるのは難しいって。」
健「お客様には満足していただいていると思うんだけど、正直、商売としては厳しい状態なんだ。旅館を営む以上、利益が出ない商売を続けさせるわけにはいかないって言われて…」
結衣「そうなんだぁ。」
健「(Jasonに向かって)My father told me that we need to close Torienya because business is bad.
Jason「Oh...」
結衣「じゃあ、利益をしっかり上げられればいいんでしょ?」
健「そうだけど…」
結衣「何か方法があるはずだよ。(Jasonに向かって)We can do something about this.
Jason「Yeah, we should do something.
健「そうだね…。 Let's do it!

  • チラシを配ったり
  • 新しい料理を考案したり

鳥縁屋の一同、力を合わせて、チラシを配ったり、Web用のCMを作ったり、新しい料理を考案したりしました。
その結果…
健「前よりは売り上げが上がったけど、まだ十分とはいえないや…。(Jasonに向かって)We are not doing good enough.
Jason「OK.」
清治「みんな、一生懸命やってくれたんだけどなぁ…」
サキ「お商売は難しいから…」
結衣「もう方法はないのかなぁ…」
健「あ〜…もし僕が天才だったら、何かいいアイデアを思いつくのになぁ。」
Jason「What's that?
健「If I am a genius, I can think of a great idea.

この、“トレンディー”でない英語にショックを受けて、たかしさんは未来へと戻っていきました。
自分の手で頭をこすって。。。

願望を伝えるには(未来のホテル!HOTEL TRENDY)
  • 健と結衣
  • Joann

今回もやっぱり過去から連れてこられた健と結衣。
健「こっち(未来)に来てる場合じゃないんだけどな…」
結衣「大変なときなのにね…」
Joann「Hi! 健、結衣、お勉強する準備はできてる〜?」
健「鳥縁屋の存続危機ってときに、それどころじゃないですよ!!!」
オーナー「まぁまぁ、そんなに焦らないで。」

  • 鳥縁屋での会話
  • 鳥縁屋での会話

今回、健と結衣が未来に来てしまった理由は何だったのでしょうか。
先ほどの鳥縁屋での会話を思い出してみましょう。
「もし僕が天才だったら、何かいいアイデアを思いつくのにな。」とつぶやいた健。
Jasonに向かって「If I am a genius, I can think of a great idea.」と英訳しました。
これを聞いたJasonは困惑した表情を見せました…。

  • トレンディエンジェル
  • 仮定法過去

Joann「健は、『もしボクが天才だったら、すごいアイデアを思いつくのに!』って言いたかったんだよね?」
健「そうです。どこが間違っているんですか!?」
Joann「ん〜…それって“自分は天才じゃないけど、もしも天才だったら”ってことだよね?」
健「あくまで自分の“願望”っていうか、“妄想”っていうか…」
オーナー「まぁまぁ、オレが天才だっていうのは“事実”だからね。」
たかし「(オーナーの口元に指をあてて)しーーーっ!」
オーナー「チュッ!」
たかし「違う違う!『しーーーっ!』だから!!」

さて、実際には起こりえないような願望や、現実とは異なることを仮定したいときに使うのが仮定法過去です。
このような場合、
先ほど、健が言った
If I am a genius, I can think of a great idea.
は、ちょっとトレンディーじゃないですよね。
文の前半の動詞後半の助動詞を現在形ではなく過去形にしましょう。

  • Joann
  • 仮定法過去についてよくわかった!?

Joann「結衣ちゃん、どう言えばいいと思う?」
結衣「If I was a genius, I could think of a great idea. かな?」
Joann「それでもいいんだけど、実は仮定法過去では、主語が“I”や“he”や“she”などのときもbe動詞はwereを使うことが多いんだよ。だから、If I were a genius, I could think of a great idea. と言えばいいの。」
オーナー「If I were a billionaire, I would take Joann to the moon on our honeymoon. もしオレが億万長者だったら、ハネムーンにJoannを月に連れて行ってあげるんだけどな。」
たかし「いや!だから、ハネムーンはボクとですよ!」
オーナー「何を言っているんだよ!ボクと行くんだよ!」
困った様子のJoannを見かねた健…
健「つまり!“現実とは異なること”や“実現しないだろうと思われる願望”のときに仮定法過去を使うってことがよくわかりました。」

JoannのSmall Talk with Big Names
  • 澤さん
  • 澤さん

ゲストは、元サッカー女子日本代表、澤穂希さん。
15歳で女子日本代表に選出された澤さん。
2011年FIFA女子ワールドカップでは、キャプテンとして「なでしこジャパン」を優勝に導き、FIFAの最優秀選手賞を受賞した、日本女子サッカー界のレジェンドです。

Joann「現役を引退した現在、やりたいことや夢はありますか?」
澤「仕事のことで言えば、東京オリンピックに携わる仕事はしたいなと思いますし、プライベートでは家族が増えたらいいなとは思っています。」
現在、女の子の子育てまっただ中の澤さん。
最大の関心事は、娘さんの英語教育だそうです。
澤「主人も英語がしゃべれますし。私も主人も海外に住んでた経験があるので、自分の娘にもそういう経験させたいなって。最終的には娘が判断して決めることですけど、よい環境でその土台は作ってあげたいなとは思っているので。」
Joann「お子さんの英語教育で、もうすでにやっていることはありますか?」
澤「音楽を聞かせたりとか。私がアメリカに行ったことによって、アメリカに住んでいる友だちがいろいろ送ってくれたり、日本に来たときに向こうの本や音楽、おもちゃとかを持ってきてくれるので、それで遊ばせたりとか。今は、英語の本と日本語の本を読み聞かせています。」
Joann「本当に小さいときから始めるのって、すごく大事ですよね。」
澤「脳がスポンジみたいだから、すごく吸収するから。今の大事な時期にいろんなことを覚えさせたり、聞かせてあげたりするのはいいなって思うので。英語ができる環境で勉強させてあげられたらいいなとも思いますし。」
Joann「お子さんをなでしこ(ジャパン)に…なんて考えたりしますか?」
澤「英語のこともそうですけど、強制的じゃなくて、やりたいことはやらせてあげたいので。もしサッカーをやりたいって言ったら、やってもらいたいし。水泳をやりたいとか野球をやりたいと言えば、(そっちを)やらせてあげたいと思うし。とにかく娘がやりたいものに出会えるのがすごくすてきなことだし、そういうものに出会ったら、彼女の可能性はたくさん伸ばしてあげたいなと思っています。」
Joann「最後に、番組を見ている皆さんにメッセージをお願いします。」
澤「Don't just dream. Make it happen. 夢はみるものではなく、かなえるもの。それが私がいつも目標にしていたというか掲げていた言葉なので。常にいつも夢や目標を持って、かなえたいっていう思いを持ってやってきたので。その言葉を(送ります)。」

Today’s Mission!「もしも○○だったら」
  • たかしさんとJoann
  • オーナー

ボックスの中にはいろいろな“モノ”の名前が書かれたカードが入っています。
引いたカードの“モノ”になったつもりで、『If I were ○○, I would(could) 〜.』の形で答えてみましょう!

最初にオーナーが引いたカードに書かれていたのは astronaut 。
たかし「それでは、宇宙飛行士になったつもりで答えてください。」
オーナー「If I were an astronaut, I would build a hotel on the moon. (もしボクが宇宙飛行士だったら、月にホテルを建てます。)」
Joann「お〜、すごい!」

  • 結衣
  • 健

Joann「次は結衣ちゃん、カードを引いてね。」
結衣「これにします! dinosaur 恐竜ですか!? If I were a dinosaur,
I could eat more many foods on big mouth.
もし私が恐竜だったら、大きな口でもっとたくさんのごはんが食べられるのになぁ。」
Joann「結衣ちゃん、食いしん坊だからね。1点目なんだけど、自分の口を使って食べるんだよね。だからon big mouthではなくて、with my big mouth って言うの。そして食べ物全体をまとめて言いたいんだよね。だから、 food にsはつけないで、そのままfood。foodsとは言わないの。そして、今よりももっと食べたいと言う場合には、moreを使うんだよ。」
結衣「そうなんだ。」
Joann「だから、 If I were a dinosaur, I could eat more food with my big mouth. って言えばいいね。」
たかし「では、健坊!」
健「(カードを引いて)うわ〜!因縁のカードだ。。。」
オーナー「いったい、何を引いたんだよ?」
健「“genius”です。」
たかし「それがちゃんと言えなくてここに飛ばされてきちゃったんだもんね。」
健「今度こそ、ちゃんと言います。If I were a genius, I could save Torienya and the Hotel Trendy.
Joann「Perfect! ただ、健と結衣…仮定法過去はこれでマスターしたけど…」
健「かないもしない願望を言っているだけじゃ、鳥縁屋は救えません。父さんを納得させられるようなアイデアを考えなきゃ!」
オーナー「たしかにそうだな。オレたちの未来、いやいや現在はキミたち2人にかかってるんだからな!」

そう言って、オーナーは、健と結衣の額をこすって、2人を過去へと帰しました。

ご先祖様の宿「鳥縁屋」
  • 健と結衣
  • Jasonと父

縁側でアイデアを練る健のもとにやってきた結衣。
結衣「どう?」
健「ぜんぜん思い浮かばないや。。。」
結衣「…Jasonは?」
健「朝から見てないけど…」

玄関からサキさんの声が聞こえてきました。
サキ「健、結衣ちゃん、ちょっと!」
健と結衣が玄関に行くと、スーツ姿のJasonと、その横には貫禄のある初老の男性が立っています。
Jason「(横にいる男性に向かって)This is Ken, the manager of Torienya, and this is Yui. (健と結衣に向かって)This is Dustin, my father.
結衣「え、Jasonのお父さん!?」
JasonとDustinのスーツの襟についているバッジが鳥縁屋の家紋とそっくりなことに気がついた健。
…これは偶然の一致!?鳥縁屋の未来はいかに。。。

阿野先生のワンポイントLesson☆
  • トレンディエンジェル
  • 阿野幸一先生

夜も更け、大人の時間が流れるHOTEL TRENDY。
しかし、この日はHOTEL TRENDYの行く末もかかったご先祖様の様子が気になってしかたがないオーナーとたかしさん。
たかし「オーナー、いったいどうなっちゃうんでしょうか…」
オーナー「鳥縁屋の行く末が気になりすぎて、先生の話を聞く気になれないな…」
先生「いやいや、その気持ちもわかるんですけど…でもそんなときこそ、英語学習の行く末、これからについて考えてみませんか?」
オーナー「そうですね。鳥縁屋のことは健たちに任せて、オレたちは先生の話を聞こう!」
たかし「切り替えはやっ!」
先生「サッカー元なでしこジャパンの澤さんがインタビューの中で、お嬢さんの英語教育について話をしていましたよね?英語の音楽を聞かせたり、英語の本を読み聞かせたりしているということでしたが、これは小さな子どもに限らず、私たち大人が英語を身につけるときにも大きなヒントを与えてくれているんです。」
たかし「どんなヒントなんですか?」
先生「日本人の英語学習者は、単語を暗記したり、文法の規則を覚えたりすることばかりに時間を使いがちなんです。でも実は、たっぷりと英語の音に触れたり、英語を読んだりすることのほうが、英語を身につける上で大切だということが、さまざまな研究からわかっているんです。」
オーナー「へぇ!例えば?」
先生「例えば、3か月間リスニングと音読を繰り返すことで、ある一定の時間内で話せる量が2倍になったとか、辞書を引かずに理解できるようなホントにやさしい本を読み続けて、1年間で英語の検定試験の点数が大きく上がった、という研究結果が出ているんです。」
オーナー「やる気が出てくる話ですね。」
先生「たっぷりと英語に触れていくうちに、単語や文法も次第に頭に蓄積されて残っていくんです。みなさんもどんどん英語を聞いたり本を読んだりして、楽しみながら英語の勉強を続けていってくださいね。」
オーナー「あとは、英語が話せるガールフレンドが作れれば最高ですね。」
たかし「何を言ってるんですか!今、健たちが大変なときに!」
先生「でも、まぁね。そういう恋人がいれば英語を使うモチベーションができるかもしれないですよね。」
オーナー「…ボクはそうは思いません。。。」
たかし「えっ、急に!?」
先生「いきなり裏切られましたね。」
オーナー「こんな大事なときに、何を考えているんですか!」
…オーナーが言い出したくせに!

それでは次回もお楽しみに!

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