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簿記

Eテレ 夏・冬期特別講座放送
※この番組は、前年度の再放送です。

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簿記

Eテレ 夏・冬期特別講座放送
※この番組は、前年度の再放送です。

今回の学習

第14回 取引の記帳

これも資産? 〜有価証券・固定資産〜

  • 簿記監修:城西大学経営学部客員教授 粕谷 和生
学習ポイント学習ポイント

これも資産?〜有価証券・固定資産〜

これも資産?〜有価証券・固定資産〜
  • 酒井瞳さん
  • 莉奈ちゃんと祥伍くん

今日も絶好調!「有価証券を買おうと思っている」というオーナー店長のさかっち(酒井瞳さん)。
そして、アルバイト従業員の莉奈ちゃん(松田莉奈さん)と祥伍くん(石井祥伍くん)。
今回も、3人と一緒に簿記を学んでいきましょう☆

有価証券とは?
  • わたび〜さん
  • 有価証券とは、株式、社債、公債の3つ

今回「有価証券」について教えてくれるのは、公認会計士でお笑い芸人のわたび〜さん。

簿記でいう有価証券とは、株式、社債、公債の3つです。
株式は、株式会社が資本を調達するために発行するものです。
社債は、株式会社などが長期の資金を借りるために発行するものです。
公債は、国債などのことです。
そして、これらの有価証券は資産にあたります。

  • 株式
  • 社債や公債の場合には、定期的に利息を受け取ることができる

株式を持っていると、その会社から配当金を受け取ることができます。
また、社債や公債の場合には、定期的に利息を受け取ることができます。

有価証券の記帳
  • 莉奈ちゃんと祥伍くん
  • 取得原価=買入価額+買入手数料など

有価証券を購入したときの仕分けは次のようになります。
(借)有価証券 ×××  (貸)当座預金 ×××

有価証券を購入したときには、有価証券という資産が増えるので、借方は有価証券です。
金額は取得原価となり、
取得原価=買入価額+買入手数料など
で求めることができます。

簿記マスター演習〜有価証券の記帳〜
  • 取得原価は¥607,000
  • 借方に金額(607,000)、そして相手の勘定科目(有価証券)を記入

有価証券を買った場合の記帳についてです。
最初は株式について、次の例で考えてみましょう。
「さかっち商店はA社発行の株式10株を1株につき¥60,000で買い入れ、代金は買入手数料¥7,000とともに小切手を振り出して支払った」

このとき、買入価額は¥60,000の株を10株買ったので、¥600,000。
取得原価は
¥600,000+¥7,000=¥607,000
となります。
ですから、仕訳は以下のようになります。
(借)有価証券 607,000  (貸)当座預金 607,000
これを有価証券勘定に転記します。
借方に金額(607,000)、そして相手の勘定科目(有価証券)を記入しましょう。

  • さかっち商店は額面金額¥1,000,000の社債を額面¥100につき¥98で買い入れ、代金は小切手を振り出して支払った
  • 買入価額の¥980,000が取得原価

次に社債の購入について考えてみましょう。
「さかっち商店は額面金額¥1,000,000の社債を額面¥100につき¥98で買い入れ、代金は小切手を振り出して支払った」

まず、取得原価を求めます。
買入価額は
¥1,000,000に¥98/¥100をかけて、¥980,000と求められます。
買入手数料がないので、買入価額の¥980,000が取得原価となります。
ですから、仕訳は以下のようになります。
(借)有価証券 980,000  (貸)当座預金 980,000
これを有価証券勘定に転記します。
借方に金額(980,000)、そして相手の勘定科目(当座預金)を記入しましょう。

  • 帳簿価額¥607,000の株式10株を¥620,000で売却し、代金は現金で受け取った
  • 仕訳

今度は、有価証券を売った場合の記帳についてです。
有価証券を売るときには、有価証券勘定などを見て、帳簿価額を確認するようにすることが大切です。
帳簿価額とは、総勘定元帳などの帳簿に記録されている価額のことです。

次の取り引きを例にして考えてみましょう。
「帳簿価額¥607,000の株式10株を¥620,000で売却し、代金は現金で受け取った」

株式は売って、手元になくなったということです。
そして、帳簿価額と売却代金の差額の¥13,000は、売却による収益になることに注意しましょう。
仕訳は以下のようになります。
(借)現金 620,000  (貸)有価証券    607,000
                  有価証券売却益  13,000

  • 帳簿価額¥980,000の社債を¥970,000で売却し、代金は現金で受け取った
  • 仕訳

次の例です。
「帳簿価額¥980,000の社債を¥970,000で売却し、代金は現金で受け取った」

先ほどの株式の場合と同じように考えましょう。
社債は売って、手元になくなったということです。
そして、帳簿価額と売却代金の差額の¥10,000ですが、売却によって損をしているので、有価証券売却損となることに注意しましょう。
仕訳は以下のようになります。
(借)現    金 970,000  (貸)有価証券 980,000
   有価証券売却損 10,000

固定資産の記帳
  • 固定資産
  • 買入手数料や整地費用、登記料などが付随費用

固定資産とは、1年をこえる長期にわたって企業が所有する資産のことです。
例えば、建物や土地、備品などが固定資産にあたります。

固定資産の記帳の際にポイントとなるのは取得原価です。
固定資産の取得原価=買入価額+付随費用
で求めることができます。
付随費用は、固定資産を活用するまでにかかった費用です。
例えば、建物を取得した場合には、買入手数料や整地費用、登記料などが付随費用となります。

  • わたび〜1号
  • 仕訳

わたびーの自転車「わたび〜1号」は、取得原価が¥100,000の固定資産!
これを例に固定資産を買い入れたときの記帳をしてみましょう!
自転車は車両運搬具勘定に記入します。
ですから、仕訳は以下のようになります。
(借)車両運搬具 100,000  (貸)現金 100,000

簿記マスター演習〜固定資産の記帳〜
  • 備品を帳簿価額よりも安く売ったので損をしている
  • 仕訳

備品を売却したときの記帳について、次の例で考えてみましょう。
「A商店は帳簿価額¥500,000の備品を¥400,000でB商店に売却し、代金は小切手で受け取り、ただちに当座預金に預け入れた」

この取り引きでは、備品を帳簿価額よりも安く売ったので損をしています。
固定資産を売却したことによる“損”なので、固定資産売却損を借方に記入しましょう!
損をした金額は、売却価額と帳簿価額の差額になります。
ですから、仕訳は以下のようになります。
(借)当座預金    400,000   (貸)備品 500,000
   固定資産売却損 100,000


この例では、固定資産を売却して損をしたので固定資産売却損勘定を使いました。
逆に、売却して収益が出た場合には、固定資産売却益勘定を使います。

簿記の“キモ”
  • 粕谷和生先生
  • 次回もお楽しみに〜!

最後に、簿記を教えて38年!粕谷和生先生に簿記のキモを教えてもらいましょう!

さて、今回学んだ有価証券の仕訳は、株式や社債を買った側の仕訳です。
株式や社債を発行した側の仕訳は、まったく別の仕訳となるということを覚えておいてください。
また、今回の学習では、固定資産の例として自転車が出てきました。
国税庁が出している資料によると、自転車を固定資産として使用できる期間は2年となっています。
これを耐用年数といいます。
「わたび〜1号」も、立派な固定資産ということですね!

それでは次回もお楽しみに〜☆

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