NHK高校講座

簿記

Eテレ 夏・冬期特別講座放送
※この番組は、前年度の再放送です。

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今回の学習

第3回 簿記の基礎

もうかるとは? 〜収益・費用〜

  • 簿記監修:城西大学経営学部客員教授 粕谷 和生
学習ポイント学習ポイント

もうかるとは?〜収益・費用〜

  • 酒井瞳さん
  • 松田莉奈さん、石井祥伍くん

今日も絶好調!オーナー店長のさかっち(酒井瞳さん)。
そして、アルバイト従業員の莉奈ちゃん(松田莉奈さん)と祥伍くん(石井祥伍くん)。
今回も、3人と一緒に簿記を学んでいきましょう☆

なぜもうかってるの?
  • さかっち、莉奈ちゃん、祥伍くん
  • わたび〜さん

商品を売ったり買ったりするさかっち商店。
お店に現金や商品、借入金などがどのくらいあるのか…それを簿記で明らかにしましょう!

教えてくれるのは、東大卒のエリート公認会計士でお笑い芸人のわたび〜さん。
今回は前回紹介した、お店の経営成績を明らかにするための損益計算書(そんえきけいさんしょ)について学習しましょう。

  • 今回は収益と費用について考えていきましょう
  • 商品売買益という収益

簿記の5つの要素については覚えていますか?
資産・負債・資本・収益・費用でしたね。
資産・負債・資本についてはすでに学習しました。
今回は収益費用について考えていきましょう!
収益とは、経営活動によって資本を増加させる原因のことです。

上の左図は1月6日のさかっち商店の状況です。
ここで「仕入価格20万円の商品を30万円で売り渡し、代金は現金で受け取った」場合、
表は…
資産の「商品」の欄を400,000から200,000にします。
資産の「現金」の欄を200,000から500,000にします。
資本金が100,000円増えたことがわかりますね!
ですから、負債及び純資産の「資本金」の欄を600,000から700,000に書き直しましょう。
このとき、商品売買益という収益が発生していることになります。

  • 広告料1万円を現金で支払った場合
  • 広告料という費用が発生

そして、費用とは経営活動によって資本を減少させる原因のことです。

上の左図は1月10日のさかっち商店の状況です。
ここで「広告料1万円を現金で支払った」場合、
表は…
資産の「現金」の欄を500,000から490,000にします。
資本金が10,000円減ったということですから、
負債及び純資産の「資本金」の欄を700,000から690,000に書き直しましょう。
このとき、広告料という費用が発生していることになります。

クイズ簿記ing!
  • 収益と費用に分別してみよう
  • 莉奈ちゃんと祥伍くん

次にあげるものを収益費用に分別してください!
・支払家賃
・受取手数料(商品売買の仲介などによって受け取った手数料)
・給料
・商品売買益
・交通費
・受取利息(貸付金や預金などに対して受け取った利息)
・広告料
・支払利息(借入金に対して支払った利息)
・通信費(切手などの郵便料金や電話料金など)
・水道光熱費
・雑費(新聞の購読料・お茶代など、特定の項目に入らない諸費用)

答えは…
【収益】
商品売買益、受取利息、受取手数料
【費用】
広告料、給料、交通費、通信費、水道光熱費、雑費、支払家賃、支払利息

身近な簿記〜家計簿〜
  • 家計簿は、単式簿記
  • 複式簿記

家計の収入と支出を記録する家計簿。
食費や日用品など、どんなものにいくら使ったのかを記録して、より有効にお金を使うための資料として活用します。
家計簿は、単式簿記とよばれる簿記の一種です。
しかし、会社などの経営活動は複雑なので、一定のルールに従って記帳する複式簿記が使われています。
この番組で学習するのも複式簿記です。

  • 家計簿アプリ
  • レシートをカメラで撮るだけで入力ができる

最近は、スマートフォンで使える家計簿アプリなどもあります。
レシートをカメラで撮るだけで入力ができ、いつでもどこでも記入できる手軽さが人気です!
項目ごとに月々の予算を割り振って、使いすぎていないかをチェックして改善点を探ることもできます。
簿記の勉強のために、身近なお金の管理である家計簿やこづかい帳を始めるのもおすすめです!

もうけを計算する
  • 財産法では資本が増えた原因がわからない
  • 収益−費用=当期純利益

資本を入れる容器があるとします。
期首資本が600,000円、期末資本が700,000円だったとします。
財産法の計算式「期末資本−期首資本=当期純利益」から、この場合の当期純利益は100,000円と求められます。
しかし、財産法では資本が増えた原因がわかりません。
そこで、資本を増加させる原因である収益と、資本を減少させる原因である費用を調べます。
収益が150,000円、費用が50,000円だった場合、
増加した資本が150,000円、減少した資本が50,000円なので、
純粋に増えた資本は100,000円ということになります。
財産法で出した当期純利益と同額になっていることがわかりますね!
つまり、
収益−費用=当期純利益
という計算式が成り立ちます。これを損益法といいます。

簿記マスター演習!
  • 1月1日の表
  • 商品売買益という収益

さかっち商店の1か月間の取引の経過を表に記載してみましょう!
上の左図は1月1日の表です。

【1月6日】
商品を10万円仕入れ、代金は掛け(買掛金)とした。
 ↓
資産の「商品」が10万円増え、負債及び純資産の「買掛金」が10万円増えます。
資本は増減しないので、収益も費用も発生しません

【1月10日】
仕入価格20万円の商品を30万円で売り渡し、代金は現金で受け取った。
 ↓
資産の「現金」が30万円増え、「商品」が20万円減ります。
このとき、
資産は10万円増え、負債は増減していないので、資本は10万円増えます。
これは商品売買益という収益が発生したということです。

  • 給料4万円を現金で支払った。
  • 商品売買益という収益が発生

【1月17日】
広告料1万円を現金で支払った。
 ↓
資産の「現金」が1万円減ったので、資本も1万円減ります。
これは広告料という費用が発生したということです。

【1月25日】
給料4万円を現金で支払った。
 ↓
資産の「現金」が4万円減ったので、資本も4万円減ります。
これは給料という費用が発生したということです。

【1月31日】
仕入価格10万円の商品を15万円で売り渡し、代金は掛け(売掛金)とした。
 ↓
資産の「商品」が10万円減り、「売掛金」が15万円増えるので、資本は5万円増えます。
これは商品売買益という収益が発生したということです。
表はこれで完成です☆

  • 損益計算書
  • 損益計算書

収益と費用をまとめたものが損益計算書です。
先ほど作った表を参考に、さかっち商店の損益計算書を作成しましょう!
左側に費用、右側に収益を書くようにします。
損益法で当期純利益を計算すると、
150,000円−50,000円=100,000円
となります。
費用の下に当期純利益の額を書きます。
最後に「費用」と「収益」、それぞれの合計を書くのも忘れないようにしましょう。

簿記の“キモ”
  • 粕谷和生先生
  • 損益法、しっかり覚えておこう

最後に、簿記を教えて38年!粕谷和生先生に簿記のキモを教えてもらいましょう!
今回の学習のポイントは、
収益から費用を引いた差額が当期純利益となるということでした。
これが損益法でしたね。
しっかり覚えておきましょう☆

  • 次回もお楽しみに〜

それでは次回もお楽しみに〜☆

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