NHK高校講座

簿記

Eテレ 夏・冬期特別講座放送
※この番組は、前年度の再放送です。

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今回の学習

第2回 簿記の基礎

財産はいくらある? 〜貸借対照表〜

  • 簿記監修:城西大学経営学部客員教授 粕谷 和生
学習ポイント学習ポイント

財産はいくらある? 〜貸借対照表〜

  • 酒井瞳さん
  • 莉奈ちゃんと祥伍くん

今日も絶好調!オーナー店長のさかっち(酒井瞳さん)。
そして、アルバイト従業員の莉奈ちゃん(松田莉奈さん)と祥伍くん(石井祥伍くん)。
今回も、3人と一緒に簿記を学んでいきましょう☆

今の財産はいくら?
  • わたび〜さん
  • 貸借対照表と損益計算書

商品を売ったり買ったりするさかっち商店。
お店に現金や商品、借入金などがどのくらいあるのか…それを簿記で明らかにしましょう!

教えてくれるのは、東大卒のエリート公認会計士でお笑い芸人のわたび〜さん。
今回は簿記において最も大事な2つの簿記用語を覚えましょう!
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)損益計算書(そんえきけいさんしょ)です。

前回学んだ簿記の3つの目的を覚えていますか?
(1)財産管理をする
(2)財政状態を明らかにする
(3)経営成績を明らかにする

この「(2)財政状態を明らかにする」ためにつくるのが、お店の資産・負債・資本をまとめた貸借対照表です。
そして「(3)経営成績を明らかにする」ためにつくるのが、収益と費用をまとめた損益計算書です。

  • 貸借対照表は英語ではbalance sheetと言う
  • 左側に資産、右側に負債と資本を書く

今回は、貸借対照表について学習しましょう。
貸借対照表は英語ではbalance sheetと言い、資産・負債・資本がバランスよく並んでいるのが特徴です。
左側に資産、右側に負債と資本を書くようにしましょう。

簿記マスター演習!〜資産・負債・資本の増減を記載しよう〜
  • 1月1日の表
  • 資産−負債=資本

さかっち商店の1か月間の取引の経過を表に記載してみましょう!
上の左図は1月1日の表です。

【1月6日】
商品を10万円仕入れ、代金は掛け(買掛金)とした。
 ↓
資産の「商品」の欄を300,000から400,000にします。
負債及び純資産の「買掛金」の欄を50,000から150,000にします。

【1月10日】
仕入価格20万円の商品を30万円で売り渡し、代金は現金で受け取った。
 ↓
資産の「商品」の欄を400,000から200,000にします。
資産の「現金」の欄を200,000から500,000にします。

ここで途中経過を見てみましょう。
資産の合計は1,200,000円、負債の合計は500,000円です。
ここで、資産−負債=資本なので、
この時点での資本金は1200000−500000=700000円となります。
ですから、
表においても、負債及び純資産の「資本金」の欄を600,000から700,000に書き直しましょう。

  • さかっちとわたび〜
  • 表の完成!

【1月17日】
広告料1万円を現金で支払った。
 ↓
資産の「現金」の欄を500,000から490,000にします。
負債及び純資産の「資本金」の欄を700,000から690,000にします。

【1月25日】
給料4万円を現金で支払った。
 ↓
資産の「現金」の欄を490,000から450,000にします。
負債及び純資産の「資本金」の欄を690,000から650,000にします。

【1月31日】
仕入価格10万円の商品を15万円で売り渡し、代金は掛け(売掛金)とした。
 ↓
資産の「商品」の欄を200,000から100,000にします。
資産の「売掛金」の欄を100,000から250,000にします。
資産の合計は1,200,000円、負債の合計は500,000円なので、
資本金は1200000−500000=700000円となります。
ですから、
負債及び純資産の「資本金」の欄は650,000から700,000に直しましょう!
これで完成です☆

社会で簿記ing
  • 美容室の店長の仕事はヘアメイクだけではない!
  • 売り上げや仕入れを記録

東京の原宿にある若者に人気の美容室。
高い技術で人気の店長ですが、店長の仕事はヘアメイクだけではありません。
毎日閉店後に、売り上げや仕入れを記録しています。
支払いは現金かカードか、どんな商品が売れたのかをパソコンで入力していきます。
そして月に1度、データをまとめて前月や前年度と比較をする。
数字を見ることで会社の現状がわかるのです。
オシャレな世界でも、やっぱり簿記が活躍しています!

貸借対照表を作ろう
  • (期末資本)−(期首資本)=(当期純利益)
  • さかっち商店の1月の利益は10万円

まとめのテストをする前に、さかっち商店の1月中の利益を計算しましょう!
(期末資本)−(期首資本)=(当期純利益)
この式を使って求めます。
この場合、期末資本とは1月31日の資本、期首資本とは1月1日の資本です。
そして当期純利益とは、簡単に言えば資本がどれだけ増えたか、ということです。
この計算方法を財産法といいます。覚えておいてくださいね☆

さて、さかっち商店の1月の利益は…
期末資本が70万円、期首資本が60万円ですから、
当期純利益は70万円−60万円=10万円となります。

  • 貸借対照表を作成しよう!
  • 「資産」と「負債及び純資産」の合計は常に同じ

さて、それではまとめテストです!
さかっち商店の期末(1月31日)の貸借対照表を作成しましょう。

基本的には、先ほど作った表を書き写していけばよいのですが、
資本金は、期首資本金と当期純利益に分けて記載することに注意してください。
そして最後に「資産」と「負債及び純資産」、それぞれの合計を書くのも忘れないようにしましょう。
この2つの合計は常に同じになります。
これがバランスシートと呼ばれる所以なのです!

ちなみに、当期純利益がマイナスの値になった場合には、当期純損失と名前が変わります。

簿記の“キモ”
  • 粕谷和生先生
  • 今回の学習のポイント

最後に、簿記を教えて38年!粕谷和生先生に簿記のキモを教えてもらいましょう!
今回の学習のポイントは、
「経営活動(取引)によって3つのものが増加したり減少したりする」ということでした。
3つのものは何だかわかりますか?
答えは「資産・負債・資本」です。しっかり覚えておいてくださいね!

  • 次回もお楽しみに〜

それでは次回もお楽しみに〜☆

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