NHK高校講座

ベーシック国語

Eテレ 毎週 月曜日 午前10:20〜10:30
※この番組は、前年度の再放送です。

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今回の学習

第27回

敬語表現

  • 出演:杏林大学教授 金田一 秀穂
学習ポイント学習ポイント

敬語表現

敬語表現
  • 金田一秀穂先生
  • カレンさんとオウムさん

今回のテーマは「敬語表現」です。
滝沢カレンさん、オウムさんと一緒に学習していきましょう!

教えてくれるのは、金田一秀穂先生です。
先生「今日のテーマは敬語!」
カレン「敬語!」
オウム「お〜!」
敬語とは、大きく分類すると、尊敬語、謙譲語、丁寧語に分けられます。
今回は、その中でも間違えやすい尊敬語謙譲語について学んでいきます。

  • 尊敬語
  • 金田一先生

尊敬語とは、相手の動作や行為に使われる言葉で、相手を高めることで敬意を表します

先生「例えば、『待つ』っていう言葉がありますね。」
カレン「はい。」
先生「すると…先生が待っているんです。(尊敬語で)なんて言いますか?」
カレン「先生が…お待ちになっております。」
先生「素晴らしい!『“”待ち“になる”』という形になりますね。こういう形で尊敬語が作れます。『帰る』だったら?」
オウム「うん…」
先生「お?」
カレン「帰り…になる。」
オウム「お○○○(に)なる!」
先生「うん、これさえ覚えておくと、まぁ何とかなります。」
カレン「そうですか。」
先生「ただ、ちょっと面倒くさいものもあるんです。」
カレン「えー…。」
先生「例えば、『行く』はどうなるでしょう?」
カレン「お行きになります。」
先生「そうですよね。それでもいいですけど、もうちょっと違う言い方があるんです。」
カレン「…おゆきになる?」
オウム「『い』を『ゆ』に変えるのね!(笑)」
先生「それはいいかもしれない(笑)でも、『行く』は特別に『いらっしゃる』とう言葉に変わるわけです。」
カレン「いらっしゃる…」
先生「そう。だから、『先生が大阪へいらっしゃいます。』となります。」
カレン「えー…変ですよね?それ!」
先生「『大阪へ行きます』っていうのは(尊敬語で)『大阪へいらっしゃいます』」
オウム「はぁ〜…いらっしゃいます…。」
カレン「へぇ〜…変だね?」
先生「変なの!」
カレン「何で?私は東京にいて、相手が大阪に行くのに『いらっしゃる』って言うんですか?」
先生「???」
オウム「わかるよ!“来る”ことをいうのかな?って思ったよね!」
カレン「そうです、そうです!」
先生「あ〜そうか、そうか!実は『来る』も『いらっしゃる』なんです。」
オウム「へぇ!両方あるんだ!」

  • 拝見する、は謙譲語
  • 金田一先生

先生「他にも、例えば『見る』だと(尊敬語で何て言う)?」
カレン「何でしょう…」
先生「ご覧になる!」
カレン「あぁ!」
オウム「『ご覧になる』は使うことあるよね?」
カレン「私なんて、もっと上かと思ってた。」
オウム「もっと上?」
カレン「私は『拝見』かと思った…」
先生「『拝見する』は自分です。謙譲語なんです。謙譲語と尊敬語って難しいんですよ。」
カレン「『拝見される』って違うんですか?」
先生「『拝見する』です。」
オウム「『拝見する』は自分に使う。」
カレン「…知らない(知らなかった)です。」
先生「そうやって、特別な動詞のあるものが、いくつかあるんです。」
カレン「え〜、カッコいい!」
先生「覚えておいた方がいいです!」
カレン「はい。」

  • 謙譲語
  • 金田一先生

謙譲語とは、自分の動作や行為に使う言葉で、自分を低く扱うことで相手を敬う表現です。

先生「例えば、さっき(尊敬語のところでやった言葉)は『待つ』でしたよね。『私は待ちます』も謙譲語にできます。」
カレン「…待ちかまえてる?」
先生「待ちかまえてる!?(笑)」
カレン「何て言うんだろう!?」
先生「“”待ち“します”」
カレン「そっか〜!?」
先生「まぁ『お待ちする』ですね。『お○○○する』のときが謙譲語です。」
カレン「ふーん。」
先生「だから、『私がお待ちします』という風にしてください。」
カレン「はい。」
先生「あともう一つ、さっき(尊敬語で)『行く』というのが『いらっしゃる』でしたよね。それが(行くのが自分だったら)『伺う』となります。」
カレン「知ってます!」
オウム「『伺う』は知ってる?」
カレン「うん。これはよく使います。」
先生「他にも例えば…(『見る』の尊敬語の例ででてきたのは)『先生がご覧になる』でしたね。(見るのが)自分だったら?」
カレン「拝見する。」
先生「そうです。だから、尊敬語だと思って謙譲語を使っちゃったり、謙譲語だと思って尊敬語を使っちゃったりすると、相手が“失礼だ!”って怒るんです。そこ、注意してください!」
カレン「はい。」

  • 先生と土屋さんのコント
  • コントは完璧!?

先生「ここでゲストの登場です。はい、どうぞ。お入りください!」
土屋「どうも!ナイツの土屋です!よろしくお願いします。」
先生「これから、土屋さんと私でコントをします。土屋さんのセリフの中に間違った敬語があるので、それを探してほしいです。」
カレン「私が?」
先生「そうです!」
土屋「(オウムさんはしばらく喋れないので)もう、あなた一人しかいないですから!」

☆★☆コント開始☆★☆
土屋「部長、ただ今戻りました。」
先生「お!お帰り〜。お疲れ様。」
土屋「いやぁ、忙しいですね。」
先生「ところで、この間頼んでおいた書類。あれ、どうなったかね?」
土屋「あー…まだ途中までしかできていませんが、ご覧になりますか?
先生「えー…途中まで?」
土屋「はい。いやだって、部長、明後日までとおっしゃられましたよね?
先生「えー!今日までに仕上げてくれと言っておいただろ!すぐに仕上げたまえ!」
土屋「…かしこまりました。
☆★☆コント終了☆★☆

カレン「なにこれ!(笑)」
土屋「完璧でしたね!」
先生「完璧、完璧!」

  • 作られる
  • おっしゃられましたは二重敬語

さて、コントの中に出てきた尊敬語の候補は次の3つです。
(1)ご覧になります
(2)おっしゃられました
(3)かしこまりました

みなさんはどこが間違っていたかわかりましたか?
正解は『おっしゃられました』です。

『おっしゃる』と『れる』という二つの敬語が入っているのが理由です。
『れる』も尊敬の意味をあらわす敬語表現の一つです。
例えば、次の文章に注目してください。
「教頭先生が予定表を作られる」
これは“作る”に敬語表現の“れる”をつけた尊敬語です。
そして、先ほどの『おっしゃられました』は、『おっしゃる』という尊敬語に、敬語表現の『れる』を加えてしまったものなのです。
この場合、正しい言い方は『おっしゃいました』です。

  • 金田一秀穂先生
  • カレンさんとオウムさん

先生「(一つの尊敬語に)二つの敬語は二重敬語って言って、間違いなんです。」
カレン「難しい…。全然わかりません。」
先生「丁寧にしようと思ったから、『おっしゃる』だけじゃ丁寧じゃないから、『おっしゃられました』って言っちゃったんだと思うんですけど。これはたくさんの人が間違えるんです。でも実は二重敬語というのは使ってはいけないんですね。」
カレン「へぇーだめですか?」
先生「うん。だめなんです。ただ、敬語っていうのは、相手にどうやったら良い感じを与えるかっていうことでしょ?そうするとね、言葉じゃないんですよ。笑い方とか態度とか、それから相手に失礼がないようにっていう表情とかね。」
カレン「うん。」
先生「そういうもので、敬語っていうのはカバーできますから。ね!それで失礼がないようにしていれば、まぁ、大丈夫です。」

本日の授業終了!
  • 金田一秀穂先生
  • カレンさんとオウムさん

オウム「カレンちゃんはそうだね…敬語で間違えて、怒られたことはないよね?たぶん。」
カレン「(笑)…私はね、ひそかに怒られてるよ。」
オウム「あ、怒られてる?」
先生「事務所に怒られるでしょ!(笑)」
オウム「そっか、そっか(笑)じゃあやっぱり敬語をしっかり勉強しよう!」
カレン「そうですね!よかった、今日、来れて。」

それでは次回もお楽しみに!

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