NHK高校講座

ベーシック国語

Eテレ 毎週 月曜日 午前10:20〜10:30
※この番組は、前年度の再放送です。

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今回の学習

第9回

古文学習の魅力

  • 出演:杏林大学教授 金田一 秀穂
学習ポイント学習ポイント

古文学習の魅力

古文学習の魅力
  • 滝沢カレンさんとオウムさん
  • 滝沢カレンさん

今回のテーマは「古文学習の魅力」です。
滝沢カレンさん、オウムさんと一緒に学習していきましょう!

オウム「古文と聞いて、カレンちゃんはどんなイメージを持っていますか?」
カレン「昔の人が使ってたわかりにく過ぎる文って感じ。今の人が手を出しちゃいけないなっていうイメージがあるよ。」
オウム「でもやっぱり国語では古文も勉強するからね。手を出しちゃいけないって言ってる場合じゃないのよ。」

というわけで、今回は古文学習の魅力について学んでいきましょう☆

授業開始!
  • 金田一秀穂先生
  • カレンさんとオウムさん

古典学習の魅力について教えてくれるのは、金田一秀穂先生。

先生「古文どうですか?」
カレン「ずっと昔に練習していたのは覚えているんですけど、今となっては何がなんだか忘れちゃいました。」
オウム「かなり苦手なイメージが強いみたいだね。」
カレン「全員、苦手なんじゃないですか?」
オウム「私だけじゃない、と!…多いかもしれないけど、全員ではないと思うよ。」

  • 金田一先生
  • カレンちゃん

ここで先生が次のような古典を紹介しました。
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで

先生「この歌は平兼盛っていう人が作ったんですけど。百人一首って聞いたことあります?」 
カレン「はい、あります。」
オウム「やったことある?」
カレン「ないないない!絶対ないよ。」
オウム「あり得ないって感じで言ったね…。」
先生「“しのぶれど〜…”って聞いてたら“物や思ふと…”の札を取るんです。五七五七七のリズムで詩を作っているわけ。昔はこれにメロディーがあったはずです。作った人が実際に歌うわけですから、作った人たちはシンガーソングライターなんです。」
カレン「イケイケ!」

ちなみに、この歌は、
“何か考えているんじゃない?”と人に聞かれるほど、自分の隠していた恋心はバレバレだったようだ
という意味です。

先生「こういう気持ちって今(に生きる人たちに)もあると思わない?」
カレン「ありますよ、誰だって。」
先生「友だちが急にきれいになったりすると、周りの人が突っ込んだりしてね。」
オウム「見抜かれちゃって!」
先生「こういうのが昔の古文なんです。昔も今も人を思う気持ちは一緒でしょう。千年前の人も同じだったんだってわかるよね。古いものだから、難しいからって言わない方がいい。それに、何となくわかるもんね。」
カレン「わかっちゃいました!」
オウム「楽しく勉強できそうだね、古文も。」
カレン「ちょっと難しいけど…。」

  • カレンさん
  • 小野妹子!

先生「古文って昔のものなんだけど、現代の映画の中にも古い歌からヒントを得たものがあります。」

思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを

先生「この歌がヒントになっているんですね。」
オウム「こんな映画あった?」
先生「この歌は小野小町って人が作ったんです。」
カレン「あ〜!」
先生「知ってる?」
カレン「知ってます!小野小町と言いながらも、男!!」
先生「えぇっ?それ、小野妹子。」

  • 好きな人が夢に出てきてしまった
  • 夢とわかっていたならば、目を覚まさなかったのに

この歌には、
好きな人を思いながら眠りについたので、その人が夢に出てきてしまった。
夢とわかっていたならば、目を覚まさなかったのに

…という思いが込められています。

  • オウムさん
  • 金田一先生

先生「もし、夢だとわかっていたなら目を覚ましたくなかった。」
カレン「ステキな話!」
先生「これがある映画のヒントになったんだけど、わかる?アニメの映画。」
カレン「あぁ!君の名は。」
先生「そうです!」
オウム「カレンちゃん、見た?」
カレン「もちろん見ました!」
先生「あれ、夢の中の話でしょう?」
カレン「たしかに…。」
オウム「大丈夫?」
先生「覚えてる?」
カレン「あんまり覚えてない…夢か現実かをわからなくさせてるような…。」
先生「ね。僕は見てないんだけど。」
オウム「先生が見てなかったんだ!」
先生「でも、その映画の監督の新海さんが、この歌を読んで“こういう映画を作りたい”と思ってできたのが『君の名は。』なんだって。」
カレン「作っちゃったんだ。」
オウム「すごい!」
先生「千年前の人が考えたことが、今の人の心にもちゃんと響くわけです。カレンちゃんにもわかったでしょう?」
カレン「うん。」
先生「もったいないよね、わからないって。昔のこともちゃんと知っていたほうがいい。もちろん今のことも知っていたほうがいいし、世界中のいろいろなことを知っていたほうがいい。でも、同じ日本人だし、何となくわかるし。歌のリズムもわかるでしょう。翻訳してしまったらリズムはわからなくなっちゃうので、英語じゃだめなんだよね。」
オウム「そっか!歌だから、このまま勉強しなきゃいけない。」
先生「もちろん意味だけでもいいんだけど、このままわかるっていうのは僕らの特典だよね。」
オウム「カレンちゃん、古文に興味湧いた?」
カレン「かなり難しさがあるけど、みんなでわかりやすく話し合ったらいいなーって。」
先生「うんうんうん!」
カレン「一人でやるのは、ちょっと危ないかもしれない。」
オウム「危ないことはないよ!」

それでは次回もお楽しみに!

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