NHK高校講座

コミュニケーション英語T

今回の学習

第8回 Lesson 3

「〜できる」と伝えよう

  • 英語監修:文教大学教授 阿野 幸一
学習ポイント学習ポイント

「〜できる」と伝えよう

「〜できる」と伝えよう
  • 斎藤さん
  • 執事のたかしさんを過去へと送り込み

未来のある日。場所はHOTEL TRENDY。
きょうは自信に満ち溢れているオーナー(トレンディエンジェル・斎藤司)。
オーナー「私はこのホテルのオーナー、斎藤さんだぞ。私はあれだけ赤字続きだったこのホテルを黒字にすることができた、斎藤さんだぞ。私の辞書に“不可能”の文字はない。私は天才だ!!」
そこに現れたのは、執事のたかしさん(トレンディエンジェル)
たかし「そうです。You can do anything. だったら、私のこのハゲ頭をフサフサにしてくださいよ!
オーナー「フサフサだと〜!?だったら、こうしてやる!」
オーナーは、たかしさんと頭をこすり合わせ、執事のたかしさんを過去へと送り込みました。

ご先祖様の宿「鳥縁屋」
  • 健と結衣
  • Brian

支配人の山下健くん(狩野見恭兵)と、幼なじみの木村結衣ちゃん(犬塚しおり)が廊下を歩きながら話をしています。
健「きょうの夕食の時間って(どうなっていたっけ)…?」
結衣「えっと…雲雀の間のお客様が18時で…」
後ろからお客様のBrianさんに声をかけられました。
Brian「Excuse me.
健「Good afternoon, Mr. Sanchez. How can I help you?
Brian「Can you bring a men’s yukata to our room? There was only a women’s yukata.
結衣「あ…男性用の浴衣を置くの、忘れてた。。。」
健「(Brianに向かって)We are very sorry. We bring it to your room.」
Brian「Thank you. No rush.

  • 清治さん
  • 健と結衣

そこに通りかかった板前の清治さん(小倉功)。
清治「何かあったの?」
結衣「私が浴衣を置くのを忘れちゃって、お客様に迷惑かけちゃった。」
健「清治さん、お詫びに夕食で前菜をひとつ追加できるかな?」
清治「おお、いいよ!…きょうはトロの良いものと、伊豆のワサビがあるから、にぎりでも出すか。」

  • Brian
  • Linda

男性用の浴衣を届けにBrianさんの部屋にやってきた結衣。
結衣「Here you are, sir.
Brian「Thank you.
結衣「We are very sorry.
Brian「No problem.
結衣「Mr. and Mrs. Sanchez, because we forgot your yukata, we give you an extra dish tonight.
Linda「No, you don’t have to.
結衣「Please.
Brian「Well, if you insist. OK. Thank you.
結衣「Good! Can you eat wasabi?
BrianとLindaは微妙な表情で顔を見合わせています。
Brian「Well… yeah, I can, but...
結衣「Great!
何か言いかけているBrianさんでしたが、結衣は満面の笑顔で去っていきました…。

  • マグロの握りを口にします
  • たかし

夕食の時間になりました。
結衣「This is toro, fatty tuna. It’s delicious!
BrianとLindaが笑顔でマグロのにぎりを口にします。
Brian「(顔を引きつらせながら)...It’s... very... good...
結衣は満面の笑みを浮かべています…。
この“トレンディー”でない英語力にショックを受けつつ、たかしさんは未来へと戻っていきました。
自分の手で頭をこすって。。。

can (未来のホテル!HOTEL TRENDY)
  • 健と結衣
  • Joannと斎藤さんとたかしさん

たかしさんは未来へ戻るときに、やっぱり健と結衣も連れてきてしまいました。
結衣「また何かやりましたか?私たち…。」
たかし「はい!やらかしました!」
健「マジで?」
オーナー「自覚症状がないみたいだね。それでは、ちゃんとした英語を教えてあげよう!…ヘイ、ジョアン!教えてあげて!」
突然、コンシェルジュのJoannに丸投げするオーナー…。

  • Can you eat wasabi?
  • I can play the trumpet.

それでは、先ほどの鳥縁屋での会話を思い出してみましょう。
Brianさんに向かって、結衣は「Can you eat wasabi?」と聞きました。
それに対するBrianさんの返事は「I can, but...
これは“トレンディー”な英語ではありません。。。

結衣「私は“ワサビ食べられる?”って親切に聞いたつもりなんだけど、お客さんは微妙な返事してたね…。」
オーナー「can、canってなんだよ。犬がキャンキャン鳴いているのか?」
たかし「canは“〜できる”という意味です。例えば…I can play the trumpet.
オーナー「Really?トランペット吹けるのか?吹いてみろよ。」
たかし「はい。」
と言って、思いっきり息を吸い込んでトランペットを吹いているつもりのたかしさん…。
オーナー「吸うのかよ!全然吹けないじゃないか。」
Joann「そういうときは、You cannot play the trumpet.
結衣「cannotは“できない”って意味だよね。」
Joann「そう!cannot〜で“〜できない”って意味だよ。あと、相手に“〜できますか?”って聞きたいときには、canを頭に持ってくればいいの。例えば、Can you play the trumpet?というように。簡単でしょ?」

  • canとdo
  • Joann

結衣「じゃあ、私が“ワサビ食べられる?”って意味で聞いた“Can you eat wasabi?”って合ってると思うんだけど…」
Joann「“ワサビ食べられますか?”って意味にはなっているんだけど、あの場面で使うのはちょっと…」
健「どこがダメなの?」
Joann「canには“〜する能力がある”という意味、もっと言えば“やろうと思えばできる”という意味があるの。だから、“Can you eat wasabi?”だと、“ワサビを食べようと思えば食べることができますか?”って聞いていることになるんだよ。」
結衣「あ〜…がんばればワサビを食べることができる…。」
Joann「そう。でも結衣は普段ワサビを食べているかを聞きたかったんだよね?」
結衣「うん、その通り!その場合は何て聞けばいいの?」
Joann「そういうときはcanではなくdoを使えばいいの。だから、今回の場合はDo you eat wasabi?って聞けばいいんだよ。食べることが可能かどうかではなく、習慣として食べているかを聞けばいいの。」
結衣「習慣として普段は食べないから、能力を聞くcanではないってことなんだね。」
Joann「うん。I eat.だけだと“私は食べる”って意味だよね。でも、I can eat.と言えば“私は食べることができる(食べようと思えば食べられる)”となります。」

  • わさびオッケー?
  • オーナー

オーナー「まぁ、私はワサビオッケーだから、canでもdoでも全然問題ないけどね!」
Joann「Do you eat wasabi?
オーナー「Yes, I do.
たかし「は〜い☆」
山盛りのワサビをオーナーに手渡すたかしさん。
オーナー「うわっ!すごいにおいだ、これ!!」

Today’s Mission!「動物なりきりゲーム What am I?」
  • イルカ
  • 健

それぞれ違う動物の絵が描かれた5枚のカードを用意しました。
1人1人、引いたカードに描かれている動物になりきってもらいます。
ただし、自分が引いたカードの絵柄は自分で見ず、他のみんなに見せます。
そして、みんなに「私は〜できますか?」とcanを使って質問し、自分が何の動物なのか当てるゲームです。

最初は健!
健「Can I swim fast?
Joann「Yes, you can.
健「Can I fly?
Joann「No, you can’t.
健「Can I jump high?
Joann「Yes, you can.
健「Am I a frog?
Joann「No, you are not a frog.
健「Can I say □△×%@#(鳴き声のマネ)?
Joann「Yes, you can.
健「Am I a dolphin?

大正解☆答えはイルカでした。

  • 答えるみんな
  • 結衣

次は結衣!
結衣「Can I fly?
一同「No, you can’t.
結衣「Can I swim?
Joann「I think some can swim. But I’m not sure.
結衣「Can I walk?
Joann「No, you can’t walk.
結衣「えーっ…他に何がある?」
オーナー「ヒントだす?わからないかもね。」
Joann「ヒント出そうか!You are very long.
一同「あ〜っ!(納得)」
結衣「Am I a snake?

大正解☆答えはヘビでした。

  • オーナー
  • 正解はニワトリ

最後はオーナー!
オーナー「Can I walk?
Joann「Yes, you can.You can walk.
オーナー「Can I swim?
Joann「No, you can’t swim.
オーナー「Can I fly?
Joann「え〜どうなの??」
たかし「でも、10秒くらい飛べるようなイメージはある…。」
オーナー「ヒントちょうだい。」
Joann「O.K. You can see it in this hotel.
結衣「Am I a chicken?

大正解☆答えはニワトリでした。

JoannのSmall Talk with Big Names
  • 上原ひろみさんとJoann
  • 上原ひろみさん

今回のゲストは世界を舞台に活躍するジャズピアニストの、上原ひろみさん。
英語を話せて良かったこと、英語の魅力について聞きました。

Joann「How has English helped in terms of life, work, and everything?(英語は仕事や日常生活でどのように役立っていますか?)」
上原「There are so many people who speaks English in the world and, of course, I mean, for me, music is my first language.(世界には英語を話す人がたくさんいますからね。私にとって第一言語は「音楽」なんです。)」
Joann「That is such a cool thing to say. What? Yes, music is your first language.(カッコイイ! それから?)」
上原「Yes, and second language is Japanese. And third language is English. (第二言語が「日本語」第三言語が「英語」。)It is just the best way to communicate with people and also get to know the culture, get to know different ways of thinking and sometimes it is surprising to really enter where you didn’t grow up because, of course, culture difference and different ethics, but that really sometimes made my eyes much wider because...(英語はコミュニケーションするにも便利だし、新しい文化や考え方を知るにも便利。生まれ育った場所ではない土地に飛び込むと、びっくりするような文化の違いや考え方に出会うことがあって、大きく目を見開かされるんですよね。)」
Joann「Yes, so it kind of broadened your view on life and ethics and everything, right?(物事の見方を広げてくれるってことですよね?)」

音楽を通じてコミュニケーションの輪を広げてきた上原さん。
そんな彼女ならではの英語の学習法とは?
上原「To make friends, because speaking is – you have to speak to be able to improve your English, and it is just like musical instrument for me. (友達をつくることですね。英語の上達はまずは話すことから。)If you want to be able to play, then you have to start from pressing one note.(弾けるようになるには、まず初めの一音から。)」
Joann「I see. So, you need to take the first step, I guess.(それが第一歩なんですね。)」
上原「First step and then two notes, then three notes, and I think more you speak, of course, more improvement you get, so just don’t be scared and just speak.(それから二音、三音と話せば話すほど上達しますから、まずは恐れずに話してみること。)I think you are already brave enough that you want to speak a language you didn’t grow up with, so you already made the first step.(母語でない言語を話すなんて、それだけで十分勇気あること。すでに第一歩を踏み出している。)So, the second step will follow.(二歩目は自然とついてきます。)」
Joann「Finally, will you please give a message to the high school students that are watching the show?(では最後に、番組を見ている高校生の皆さんへメッセージをお願いします。)」
上原「Don’t try to speak perfect English, I don’t speak perfect English, but it works.(完璧な英語を話そうとしないこと。私も完璧な英語は話せないけど、これで十分!)」

阿野先生のワンポイントLesson☆
  • 阿野先生
  • 次回もお楽しみに〜!

夜も更けたHOTEL TRENDYでは大人の時間が流れています。
たかし「きょうはcanを使って“〜できる”と言えるようになりましたね☆」
オーナー「Yes, I can do anything. 何でも聞いてくださいよ!」
阿野先生「例えば、海外旅行に行って、現地の人に“日本語は話せますか?”って聞くときに、英語では何と言いますか?」
オーナー「Can you speak Japanese?ですよね!」
阿野先生「う〜ん、間違いではないのですが、Can you〜?で聞くと“日本語を話す能力がありますか?”とたずねることになってしまいます。ここで聞きたいのは相手の能力ではないですよね。日本語を話す人かどうかをたずねたいので、Do you speak Japanese?というふうに、Do you〜?を使って聞くのがいいですよ。」
オーナー「“話せる”だから、そのまま置き換えてCan you speak Japanese?って言ってしまいそうだよな。」
阿野先生「相手に何を伝えたいか、ということです。例えば“He speaks English.”と言うと、彼が英語を話すという事実だけを伝えています。しかしcanを入れて“He can speak English.”と言うと、能力があるという意味を付け加えることになるので、“実は彼、英語を話せるんですよ〜!”というようなニュアンスになります。」
オーナー「勉強になるな。」
阿野先生「Mr. Saito! Do you speak Enlish?
オーナー「Yes, I do.
たかし「お?お?おぉっ??」
阿野先生「Great! You speak English!
先生は突然、オーナーに向かって英語でペラペラと話し出しました。
強がるとこうなります。みなさん、お気をつけて。

それでは次回もお楽しみに!

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