NHK高校講座

ベーシック国語

今回の学習

第25回

接続語

  • 出演:杏林大学教授 金田一 秀穂
学習ポイント学習ポイント

接続語

接続語
  • 金田一秀穂先生
  • 滝沢カレンさん

今回のテーマは「接続語」です。
滝沢カレンさん、オウムさんと一緒に学習していきましょう!

教えてくれるのは、金田一秀穂先生です。
先生「今日は接続語っていうのを勉強します。文と文をつなぐ働きをする(ものです)。前の文章と次の文章がどんな関係にあるか、というわけなんです。」

  • 接続語
  • カレンさんとオウムさん

主な接続語を並べたのが、上の左図です。
文と文、段落と段落などのつながりを捉えるために、接続語を正しく理解することが重要です!

接続語について、次の具体的な例で考えてみましょう。
オウムさんは話が上手だだから彼の漫才は面白い。」
この例では、接続語は「だから」です。

オウムさんは話が上手だ』ということと『彼の漫才は面白い』ということに、どういう関係があるのでしょうか。
オウムさんは話が上手だ』は、『彼の漫才は面白い』という結論の理由や原因を表しています。
このように、理由や原因を表すのが『だから』という接続語なのです。

  • カレンさん
  • 金田一先生

次の例です。
必死に練習しただから2位になった。」
嬉しい気持ちが伝わってくる文章ですね。
それでは、次に接続語をかえた文章を読んでみてください。
必死に練習したしかし2位になった。」
今度は悲しい気持ちが伝わってくる文章になりました。

先生「2位になったのは同じでしょう?何が違うんですかね?」
カレン「『しかし』の方が、この人は1位になりたかったっていうのが、すぐにわかる。」
先生「そう!1位になりたかったんだね。」
オウム「目標がね!」
カレン「そうです。」
先生「それで?『だから』は?」
カレン「…2位でいい人。」
先生「(笑)もうちょっと下だと思ってたんだよね、きっとね!」
カレン「ラッキー、2位になっちゃった〜!(みたいな感じ。)」
オウム「モチベーションの違いか!接続語の前と後は一緒なのに、こんなに感情が違うんだね!」
先生「そうだね。『だから』は順接なんですね。一生懸命練習したから2位になった。だから順当な結果。」
カレン「うん。」
先生「『しかし』っていうのは逆接です。練習したのに1位になれなかった…そういう風になってしまいます。」

接続語を的確に使わないと、意味が違う形で伝わってしまいます。
きちんと気持ちを伝えるためにも、正しい接続語を選ぶことが大切ですね!

  • カレンさんとオウムさん
  • 金田一先生

次の例です。
今度はカレンさんに、オウムさんへ愛の告白をしてもらいます。
オウムさんの2パターンの返答を比べてみてください。

【1】
カレン「オウムくん、大好きだよ!」
オウム「気持ちは分かりますしかし無理です。」

【2】
カレン「オウムくん、大好きだよ!」
オウム「気持ちは分かりますけれども無理です。」

先生「『しかし』って言われたときと『けれども』って言われたときで(受ける気持ちは)違います?」
オウム「どっちが腹がたつ?」
カレン「最初!(『しかし』の方)」
先生「そうだね!」
オウム「ぼくも後者(『けれども』)の方がまだ何か…カレンちゃんの気持ちをくんだ上で(って感じがする)!」
カレン「うん!」
オウム「だけども!けれども!オウムとモデルの禁断の恋は無理ですよ!っていう事情まで入っているようなね。そんな感じがしたんです。」
カレン「そうです!そうです!」
先生「『しかし』って言うと、ただただ逆接なんだよね。何にも考えないで、それだけしか言わない。客観的にね。」
オウム「うん。」
先生「『けれども』って言うと事情がわかるんだけど、でも仕方がないんだよ!っていう感じね。だって、自分はオウムなんだもんっ(っていう事情がね)!」
オウム「事情が!(笑)」
先生「そう。オウムだからできないよ!わかったけどっていう。あ〜なんだか生意気なオウムだけど、まあいいや!」
オウム「言わせたんでしょ!…カレンちゃんは、愛の告白されても『しかし』でバッサリいくタイプでしょう?」
カレン「よく分かるね!(笑)」
オウム「図星だったんだ!そこはバッサリいくんだね。」
カレン「はい。」
先生「ひどいなぁ…。」
オウム「気持ちはくまない、と。」
カレン「そうです。」

  • 金田一先生
  • カレンさんとオウムさん

それでは最後に問題です!
次の2か所の○○に入る2文字の言葉を考えてみてください。
電車が遅れた○○、遅刻した。
電車が遅れた○○、遅刻した。


先生「これは接続表現っていうんですけどね。どんな言葉が入ると思いますか?」
カレン「あ…『ので』!」
先生「そうだね!もうひとつ似たような表現があるのがわかる?」
カレン「…『から』!」
先生「お〜素晴らしい!!そうだね。」
オウム「やっぱり、この2つですね。」
先生「『電車が遅れたから、遅刻した。』と『電車が遅れたので、 遅刻した。』…どっちがいいと思いますか?」
カレン「『から』の方は、一方的に電車を責めているというか、まるで電車を運転していた人が悪いかのように…。」
先生「(笑)」
オウム「運転手に相当恨みがあると!」
カレン「でも『電車が遅れたので』は結構、電車だけが悪いんじゃないっていうのがわかる。」
先生「仕方ないじゃないか!っていう感じがするよね。同じように“遅刻した”って言っているんだけど、『電車が遅れたので。』って言うと、客観的に色んな事情で電車が遅れたということが分かるでしょう?そういう時には仕方がないですもんね。だから遅刻したんです、どうもごめんなさい(という気持ちが表れています)。 だから、『ので』の方が、丁寧な謝り方ですね!」
オウム「じゃあ、カレンちゃんの解答はバッチリだったんですね!」
先生「素晴らしい!」
オウム「なんか、遅刻の言い訳はプロみたいなかんじ?」
カレン「そういうことじゃない!(笑)」

今回、接続語のちょっとした違いで、受ける印象が変わることがわかりましたね。
みなさんも接続語の選び方には気をつけてくださいね!

それでは次回もお楽しみに!

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