甲府局アナウンサー日記

こんにちは!藤原です。最近は日ざしがあたたかい日が増えてきましたね。

2月24日(木)のNewsかいドキでは、春がもっと待ち遠しくなる話題をお伝えしました。

 

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 山梨県の伝統工芸品「甲州こいのぼり」です!

鮮やかな色使いと、すべて手作りで仕上げていることが特徴です。こどもの日より前に飾る家庭も多いため、ちょうど今、こいのぼり作りがピークを迎えています

リポートでは、江戸時代から続く染め物店の7代目、井上展弘さんの工房にお邪魔しました。

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こいのぼり作りの中でも特に集中力が必要なのが「のり置き」という工程だそう。

使うのは、もち米と米ぬかを蒸して練った茶色いのり。これで、こいのぼりの模様を描きます

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下絵に沿って、模様の輪郭をなぞっていきます。粘りけのあるのりで、ムラなく同じ太さで線を描くのが難しいそうです。井上さんの作業は、丁寧でスピーディー。まさに職人技でした!

 このあと染料で色をつけて、水でよく洗い流します

 

そうすると…

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のりを置いていた部分が、真っ白な線に!のりを置くことで、輪郭はあえて染めずに残します。こうして生まれた白い線が、こいのぼりのカラフルな色合いを際立てるんです。井上さんいわく、遠くから見ても、模様がくっきりと見えるそうです。

 

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私が山梨で迎える2度目の春、今年は空を泳ぐこいのぼりにも注目したいです!

 

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