くう ねる あそぶ こども応援宣言

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さかなクン(東京海洋大学 名誉博士)


Q.さかなクンは、子どもの頃から魚料理が好きでしたか?
実は、小さい頃は、積極的にお魚を食べてはいませんでした。でも小学校2年生の時にお魚が大好きになってから、どんどん「このお魚食べてみたいな」「次はこのお魚、こんなお料理で食べてみたいな」って。自分でお魚屋さんで選び、お家でお料理して食べるようになりました。お魚が大好きになる前は、カレーライスや焼き鳥とかが大好きでしたけど、お魚好きになってからはサンマやイワシ、アジなどの小魚は骨までバリバリと全部食べちゃいます。かめばかむほど食べ物っておいしいと実感します。特にお魚はよくかんで食べないと骨がひっかかっちゃいますが、よ~くかめばかむほど骨がくだけて刺さらないし、良いお味がでてきて、おいしいな!嬉しいなっ♫って。貝塚でお魚の骨が発見されているので縄文人の方々は骨は残していたのでしょうけど、さかなクンは骨まで愛して食べちゃうように進化しました♪

食べるための便利さを追究し過ぎると、食べることの意味やありがたさに、気づけなくなるのではないかなと思います。お魚に骨があるというのは、私たちと同じ脊椎動物だからで、その骨がひっかからないように食べる日本の食文化、おはしで骨をより分けて食べるとか、よくかみしめて食べるとか、そういうこともたいせつ!!

Q.お魚を食べるのが苦手なお子さんも多いようですが?
お子さまからは、好き嫌いが多いとよく聞きますけど、どんどん克服して食べられるようになった時の喜びは大きいと思います。自分も小さいときは「ピーマン嫌だ!ニンジン苦手!」と、食べられるものが少なかったのですね。その時はと~ってもガリガリに痩せていて、友達から「や~い、ガリチョン」って呼ばれていたんです(笑)。ヒョロヒョロのもやしっ子で、すぐに風邪をひく虚弱体質だったのですけれど、次第に、ニンジンもピーマンもお魚と一緒に食べるとおいしいって感動するようになりました。お魚を好きになることによって、だんだん食べられるようになりまして、全然風邪をひかなくなりまして、「ガリチョン」とも言われなくなりました♫ そして、すっかり元気になりました!!

お魚って、お刺し身には必ずつまがありますし、塩焼きのサンマにも大根おろしがつきますし、お野菜と一緒に食べるわけなんですね。そうすると相乗効果でおいしくなり、栄養バランスも良くなって知らないうちに好き嫌いもなくなっていくという。「是非とも、お魚好きになってくださいよ!」っていうと押し付けがましいかもしれませんけれど、日本は四方を海に囲まれて素晴らしい川や池や湖もあり、お魚がとれる名産地が日本中にあります。まさに「お魚大国」!!お魚を好きにならないともったいないと思います。お魚を好きになると、日本って本当に素敵な国だなと気づけますよ。

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Q.子どもが魚を好きになるためには、親としてどのように対応すると良いでしょうか?
講演会やイベントで質問コーナーを設けるのですが、「お魚が苦手です。食べられないんですけど、どうしたら食べられるようになりますか?」って質問をよくいただきます。お刺身もお寿司も苦手という子が時々いるのですが、そんな時は、まず「ハンバーグ好き?」って聞くと「好きです」って答えてくださいます。「良かった~ハンバーグ好きなんだネ♫」と言いながら、お父さんやお母さんには「ハンバーグの中にお魚の切り身を細かくして入れてみてください。そうしたらお魚が入っているって思えないと~っても美味しく食べられますよ」とお伝えしています。

私はいま千葉県館山市で暮らしていますので、地元・房総発祥の料理「なめろう」をよく作ります。主にマアジで作りますが、新鮮なお魚であれば、赤身、白身、光り物のお魚でOK!まずお魚の身を細かく切って、ネギとしょうがと味噌、あとお好みで大葉やにんにくなどを入れて、よーく叩いて練り合わせる料理です。漁師さんからお魚をたくさんいただいた時は、大喜びでどんぶり3杯ぐらいの「なめろう」を
作っちゃいます♪ちょっと食べきれないってときは、「なめろう」を具にハンバーグにすると、これがめちゃくちゃ美味しいのです!

アジの三枚おろしをした時の中骨も、水分をよくとってから油で揚げると骨せんべいになっておいしいですし、鮭の切り身も皮のところをカリカリに焼いてお茶漬けに入れると、とびっきりのおいしいさ!! お魚に合わせたお料理方で作るとどんどんおいしくなるので、まさに“遊ぶ感覚”だと思います。「この皮の部分をどんなお料理にしたらおいしく食べられるかな?」「こうやって面白く料理してみよう♫」と思って作ると、ビックリする程おいしくいただけたり、お料理がますます楽しくなりますネ!

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Q.さかなクンのお話を伺っていると「食べる=遊ぶ」につながるような気がします
共通しているところがあると思います。「遊ぶ」ってとても広い分野で、テレビゲームとか、サッカーや野球など体を使う遊びもありますけれど、自分でお料理をすることや食べるために魚釣りをすることも、遊ぶ感覚があって、かつお魚が一生懸命に大きくなることや、自然の中でたくましく育っていることに気づける「学び」のきっかけにもなると思います。お子さんがお魚釣りや、栗ひろいや、ブドウ狩りやイチゴ狩りなどで、食材を自分でとってきて自分でお料理すると、食べることがもっともっと楽しくなると思います。漠然と食べていると、農家の方や漁師さんがどうやって取ってきてくださったとか、そこまで考えが及ばなかったり、思いをはせることがないと思います。一歩外に出てみて自分で様々なことを体感して自分でお料理を作ってみたりすると、食べることって楽しいな!食べることってありがたいな!と、いろいろな事に気づけます。それがすなわち食べること、遊ぶことにつながると思います。
 
全国のお子さまの皆さま!!小さな頃にみるもの、かぐもの、ふれるもの、そしてきくこと、食べることの一つ一つは、たいせつな宝物。思いっきり“五感”で喜びをたくさんゲットしましょうね!


●「くうねるあそぶ こども応援宣言」をご覧のみなさまへ
さかなクンが、素敵なイラストをプレゼントしてくださいました!

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