くう ねる あそぶ こども応援宣言

2018年02月04日 (日)

話してみることから始まる

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声優 春名風花さん


Q:小中学校の頃の「給食」の思い出は?
自分が好きだったのは、カレーと、シチューと、あと、揚げパンの日はみんな大盛り上がりしてました。揚げパンもいろいろ種類があって、きな粉とか、黒糖とか。自分はちっちゃいころ、野菜のほうが好きだったので、シンプルに甘いとか、シンプルに味が濃いとかいうところが気に入ってたのかなあと思いますね。小学校のころは、先生が決めた班をつくって4人ぐらいで机をくっつけて食べてたんですね。なので、結構、会話とかもあって。目の前の席になった男子と、ただただ足をけり合うっていうのも印象に残ってますね(笑)。自分のクラスは仲が良かったので、どの班からも話し声がしてる感じでした。先生も会話に参加したりして、にぎやかな空気でした。

ところが中学に入った途端、お弁当になって・・・。横浜市は給食がないんですね。食べる時間も15分になって、それがキツかったですね。お弁当も、中学2年のころは自分でつくっていたので、朝、作る余裕がなかったりしました。いきなり食べる時間が15分になったので、みんなも「短いよね」って話していたり、昼食時間が終わっても食べ続けている子もいましたね。ただ、だんだんみんな慣れていって、食事の量を調節したりしてました。


Q:給食についてSNSで発信されていましたが、どのような思いからですか?
特に世の中をこうしたいと思ってツイートしたわけではないですね。学校の校則とか、「ちょっとおかしくない?」って思ってることを「グチ言っちゃった」ぐらいの感覚で給食のことについて書いたら、知らない人もいるってことが分かって。自分は伝える立場の人間なので、何とか興味を持ってほしい、給食についてまずは知ってほしいと思います。声を挙げる方もたくさんいるんですけど、まだそこに目が向けられてないっていうのが現状だと感じているので。


Q:SNSではどんな反響がありましたか?

「えっ、中学校って給食があるもんじゃないの?」っていう声とか、昼食の時間が15分ということについても「短い」という声もたくさんあったんですけど、それ以上に、「うちもそうだ」っていう声があって、ちょっとびっくりしましたね。例えば、共働きのお母さんが、「朝、お弁当をつくる時間もないし、コンビニとかに寄って何かを買うっていうのも、買い食い禁止なのでだめです」という意見とか、「学校で発注してもらうお弁当はちょっと買えないな」とか、そういう悩みを抱えているっていう人も多かったです。
お弁当って、結構、格差が出るんですね。例えば、キャラ弁とか凝ったお弁当をつくってくれる家庭と、そうじゃない冷凍食品を詰めたお弁当とか、その各家庭の余裕の違いっていうのが見えるんです。そういった面で、子どもがちょっと他の人との差を感じてしまったりする原因にもなるので、義務教育の間は給食のほうがいいんじゃないかなと思っています。 給食になれば、食について学ぶ機会にもなりますし。最近、子どもの貧困が問題になっていますが、経済的に厳しい家庭の子どもにとっても、栄養をしっかりとれる唯一の食事になるんです。


Q:食べる時間の短さについても発信していましたが?

食べるだけの時間が30分あれば、せめて5分延ばして20分あればいいなぁと思います。15分っていうのも、実際はその後にお昼休みがあって、そのお昼休みの時間にも食べ続けていいということになっているんですね。ただ、先生が「一旦、みんな、ごちそうさましましょう」と言って、手を合わせて「ごちそうさまでした」をすると、その後すごい食べづらいんです。とにかく15分では食べきれない子どももいるので、時間を少しでも延ばして欲しいなと思います。


Q:「給食」に悩んでいる子どもたちにメッセージをお願いします。
何も言わなかったら悩んでることもみんな分からないので、例えば、親とかに少し話してみるだけでも、多少変わってくると思うんですね。親御さんからも「子どもの学校の給食の時間が15分だってことを知らなかった」っていう声もたくさん聞いたので。そうやっていろんな人に話していくことで、「あ、子どもたちは、これがつらいんだ」っていうことを分かってもらうことができるので、もし苦しかったりしたら、誰かに話してみることが大事なんじゃないかなと思います。

どんな悩みでもそうですけど、人に話すと自分はスッキリしますし、もしかしたら何か解決策が見えるかもしれません。1人で悩み続けても自分の頭は1個しかないので、結論は1つしか出ません。いろんな人に聞くことで、いろんな結論が見えてくるので、人に話すということを大事にしてもらえたらなと思います。