くう ねる あそぶ こども応援宣言

こんにちは、駒崎弘樹といいます。

僕はこれまで10年以上、子育てに関連する様々な社会的な課題を解決する、フローレンスというNPOを運営してきました。

内閣府の子ども・子育て会議委員や、厚労省のイクメンプロジェクトの座長なども務めています。

また同時に、プライベートでは6歳と4歳のこども達の父親でもあります。

今回は僕が責任者を勤める「こども宅食」についてご紹介させてください。


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◯想像してみてください

僕たちがひとり親支援活動を続けていく中で、ある区の担当者の方と話した時のことです。彼女はこんな話をしてくれました。

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「この前、あるひとり親のお宅に訪問したんですね。

3歳の男の子と母親の二人で暮らしているのですが、お母さんに心の病気があって、お部屋はゴミ袋が散乱して、足の踏み場もないくらい散らかってしまっていたんです。

3歳のお子さんは、そのお部屋の中でそれでも楽しそうに遊んでいたんですが、何度も耳を触るしぐさをするんです。

おかしいな、と思って耳の中を見てみたら・・・。そこにゴキブリがいたんです。

ゴキブリは前には進めるけど、後ろには進めないそうで、耳の中に入ったままになっていたようです...」



◯「宅食」を入口に新たなセーフティネットを

この話を聞いて、僕はその時、同じく3歳だった息子の顔と、その見も知らぬ男の子の顔が重なり、不覚にも涙してしまいました。

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日本のこどもの貧困は、親も子も隠そうとするので、周囲からは見えない。隣がゴミだらけで子どもが遊んでいたとしても、誰も気づかない

だから「申請してくれたら相談に乗りますよ」という形だと、場合によっては行政の支援すらも届かない

これが、そのエピソードが僕に教えてくれたことでした。

待ってるだけじゃダメだ。誰かが、何かの形で支援を届けにいかなきゃ。そして子ども達が抱える課題に、一刻も早く気づかないと。

そう思ったのです。

相談窓口で待っているだけではなくて、自分たちから食べ物を届けにドアをノックしに行くことを通じて、つながりを創っていく事はできないか。

そう考え、我々はこれまでにない、子ども達のための新しいセーフティネットを創ることにしました。それが「こども宅食」です。



◯「こども宅食」について

「こども宅食」では1-2ヶ月に一度、米・調味料・保存食・お菓子など約10kgの食品を、生活の厳しいひとり親家庭などの子ども達にお届けします。

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そして、宅配時のお母さんとの会話や、利用申込みに使ったLINE上で困りごと相談を受け付けます。

ご家庭にお困りごとが発生した時に素早くサポートできる体制を築くのが一番の目的です。


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2017年10月より、まずは150世帯からスタートしました。ご家庭からは続々と感謝の声が寄せられています。

“こども宅食スタートありがとうございました‼ 食べ物ももちろん嬉しかったのですが、ひとり親家庭を応援したいという温かい心が何よりも嬉しいです”

“本日、たくさんの食品を配達していただきました。 ありがとうございました。 子供も大喜びしていました。 “

“先日、第一回目の宅食を受け取り、子供も大喜びで、早速おいしく頂いております。生活費のしわ寄せが食費に響いてしまうことも多く、とても有り難いです。”


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私たちはまず、東京・文京区で小さく成功事例を作ります。そして各地域の特性に合わせて将来的には全国の自治体に拡げる展望です。

 

◯あなたも出来ることから取り組みませんか?

「子どもの貧困」という問題に心を痛めている、画面の前のあなたへ。あなたの小さな一歩が子ども達の未来を支えます。無理なく出来ることから取り組んでみませんか?

・SNSでこのページや「子どもの貧困」についてのあなたの考えをシェアする
・共感する取り組みや団体に寄付をする

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駒崎弘樹さん
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、2004年にNPO法人フローレンスを設立。病児保育、待機児童、障害児保育、赤ちゃん虐待死、子どもの貧困など、子育てにまつわる様々な社会的課題に取り組む事業を展開している。 現在、厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進委員会座長、内閣府「子ども・子育て会議」委員を務める。