くう ねる あそぶ こども応援宣言

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―西村さんは、どんなお子さんでしたか。

私はいろいろな部活に入っていたんですよ。
小・中学校では、週に1回の授業で行われるものと、放課後のものとあわせて、編み物、フリーテニス、軟式テニス、絵画部、それから写真部、囲碁部、合唱部と、7つ入っていました。高校では部活を禁止されていた反動からか、卒業して二十歳を超えたころから、ジャズダンスと英会話とピアノを習うようになりました。
結婚後、少し仕事をセーブしたときに、夫の仕事の関係で、『甲種防火管理者』()という資格を取るための勉強をしました。資格は、はっきりしていると思ったんですよ。
目標に向かって勉強ができるし、資格が取れたら自分にとってもプラスになる。取れなかったとしても、勉強したことに全く無駄はないと思って、いろいろチャレンジするようになりました。
※飲食店などの防火業務を遂行できる資格

 

― 一つ一つの勉強が、人生の新しい可能性が広げますよね。
いろんな経験をして、失敗してもいいと思っています。学校の海外研修に行った娘から教わったのですが、「失敗には2つある。1つはやるかやらないかというときの“やらない失敗”。そして、もう一つは、失敗したときに“その後、何も動かなかった失敗”。失敗は最大のチャンスなんだよ」って。
いろんな経験を積み重ねて、自分の人生という“台本”を厚くしたときに、初めて自分の言葉に重みが出てくるのかなと。そうして将来、90歳を超えてから“人生アドバイザー”という仕事につければいいなと、少し思っています。目標を持つと、またそれに向かって頑張ろうという気持ちになるので。


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―「くう・ねる・あそぶ」のサイトをご覧になっている皆さんに、子どもの“食べること”についてアドバイスなど、いただけたらと思います。
私の場合、娘の好き嫌いがないようにするのが大変でしたね。小さいときは食べてくれなくて、食べ物を擬人化させて食べさせていました。
例えば「このニンジンは、さっきあなたが食べたお肉と友達なのに、1人だけ先に行っちゃった。『私もお友達だから早く一緒になりたい、早くお口の中に入りたい』って言ってるよ?どうする、どうする?」「口は大きくあけてあげようか!じゃ、飛び込むよ、せーの、はーい!」と遊びながら食べさせたら、楽しんでくれました。
なので、コップ1杯分ほどの量を食べるのに1時間ぐらいかかりました。でも、嫌な気持ちで食べると、胃も動かないらしいんですよ。食べることが嫌な思い出になってほしくない、楽しい思い出になるように、歌いながら食べさせていましたね。
これは、先輩ママさんに教えてもらったことなんですよ。


―食事の場が楽しくなるアドバイスですね。
私は、不安になったり、ネガティブなったりするところがあるので、ある程度「こういうときはこうしよう」と決めておくために、いろんな先輩に話を聞くんですね。
娘を授かったときに「もし好き嫌いがあったらどうしよう」と思って、先輩ママに聞いたら「最初が肝心だよ」と言われたんです。例えば、小さい子は酸っぱいものが嫌いだよと聞いたので、わざとグレープフルーツジュースから試したり、パクチーなどの、ちょっとくせのあるものをどんどん食べさせたりして「それが当たり前」みたいに。
また、親御さん自身に好き嫌いがあると、そもそも、その食べ物が家庭の食卓に出されなくなり、子どもの食べず嫌いが多くなると聞くんですよね。ですので、いろんなところに連れて行って、いろんな食材やいろんな国の料理を食べてもらって、食べず嫌いをなくそうとしました。
他に教わったのが、食べるときに「おいしい?」と聞くこと。私、癖で聞いちゃうんですけど、それ、だめだよって言われたんです。


―えっ、そうなんですか。
おいしい?と聞いたら、選択が「うん」か「いいえ」か、この2つしかないでしょう?って。だから、選択肢をちゃんと広げるために「この料理はどう思う?」と聞くと、「おいしい」「辛い」「まずい」「もう嫌だ」とか、いろんな言葉がたくさん出てきますよね。だから、選択肢は広げてあげなさいと言われて。
聞き方一つによっても違うというのはすごく参考になりました。


― おいしく食べるためには、一つ一つの工夫が大切ですね。
「食べることはすごく楽しい」というふうに思えたらいいですね。料理人の夫がよく「食べるのは、ただ栄養を補給するためのものじゃない」というんです。ただ栄養をとるためだけなら宇宙食でいいわけじゃないですか。食はもちろん健康をもたらしてくれますが、いろんな人とのコミュニケーションになります。“食”にはいろんな意味が含まれていますね。