新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、多くの学校が休校措置を取っている現在。子どもたちの学習が、それぞれの家庭に任される事態となりました。一部では学校が再開した地域もありますが、分散登校が続くなど家庭学習の大切さに変わりはありません。


「子どものやる気が低下している」

「親はいったいどうしたら?」


戸惑うみなさんのヒントになりそうな家庭学習のコツを、番組『長びく休校!学びの悩みにお答えします』の放送内容をもとに紹介します。

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出演:堀田龍也(東北大学大学院 教授)
   佐和伸明(柏市立手賀東小学校 校長)
   片桐仁(お笑い芸人・俳優・彫刻家)
   塚原愛(NHKアナウンサー)

 

◆子どもをやる気にさせるには?

保護者の皆さんからは、「気づくとスマホやゲームばかり」「時間の使い方がわからない」「どうすれば勉強に集中できるのか?」といった声が寄せられています。確かに、勉強と休みのメリハリをつけにくく、やる気やモチベーションが低下しやすい状況。そんな中でも子どもをやる気にさせるには、どうすればいいでしょうか?


コツその1
「時間割」「ルール」を作ってみて(堀田龍也さん)

堀田さんによると、まずは「ルールを決めること」だと言います。学校では、時間割に沿って行動しています。休み時間や給食などがあることでうまくリセットさせながら勉強できるのです。同様に、家庭学習でも時間割を作ってみてはいかがでしょうか。もしくは、「ここまで終わったら休憩」など小さなゴールを設定するのも有効でしょう。

 

コツその2
“勉強”にこだわりすぎない!
料理も手芸も立派な勉強、親子でできるプロジェクトを考えてみよう
                       (堀田龍也さん)

……ただ、そんなに簡単にできたら苦労しないと思う保護者の方も多いはず。うまくいかないときは、むしろわりきって親子で新たな“プロジェクト”を考えてやってみるのもひとつの手です。たとえば、夕ご飯のおかずを一緒に作ってみたり、マスクを手作りしてみたり。親子で楽しみながら取り組めるものに挑戦してみるといいかもしれません。自宅だからこそできる“学び”もきっとあるはずですよ。

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◆親は学習にどう関わればいいの?

オンライン学習の導入が進められてはいますが、従来よりも家庭で勉強をサポートしなければならない場面が増えています。「子どもの勉強を見ていると、つい厳しく接してしまう」「どうやって説明したらいいのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。


コツその3
・教科書の 黙読→音読→書き写しで理解は深まる! 

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 勉強を教えるとなると、教科書や問題集の内容を解説するイメージが強いかもしれません。でも実は、学校では「勉強の仕方」を教えているのです。たとえば学校では、教科書を読む際には、まず黙読し.そのあと声に出して読み、それから内容をノートに書き写していく作業をさせることが多いです。この流れによって、少しずつ理解が深まっていくからです。 

無理に勉強を教えようとしなくても「上手に読めたね」「きれいに書けているね」などほめてあげるだけでもやる気につながります


コツ4
・先生に相談してみる! (佐和伸明さん)

そして、もしも困ったことがあれば先生に相談を。佐和さんも「休校後に学習意欲や生活リズムを取り戻すのは大変なので、心配なことがあれば学校側は早めに相談してほしいと思っているはず」と指摘します。なかには、学習に関する質問を電話やメールなどで受け付ける窓口を設けている学校も。何か気になるときは、相談してみることをおすすめします。

突然の休校で、子どもたちはもちろん親もとまどうことばかりです。これまでとは違った学習の進め方になかなか順応できない部分も多いですが、少し見方を変えてみることで、解決のヒントがあるかもしれません。

子どもと過ごす時間が増えた今だからこそ、お子さんや学校ともコミュニケーションを深めながら工夫してみてくださいね。

 

【番組情報】

『長びく休校!学びの悩みにお答えします ♯2 子どもの“学び”を着実に進めよう』
Eテレ 4月30日(木)22:30~22:50放送
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2回の放送にわたって「子どもたちの生活や学習に関する悩みや不安」の声を紹介。第2回ではお笑い芸人・俳優・彫刻家で2人の子どもを持つ親でもある片桐仁さんをゲストに招き、東北大学大学院教授の堀田龍也教授と柏市立手賀東小学校の佐和伸明校長に回答をいただきました。