外出自粛や休校ー 
先の見えない日々を送る中で、
ごはんづくりを担う皆さんの力になりたいという思いで
講師たちと始めた「食卓応援メッセージ」配信の取り組み。
寄せられたメッセージには、実用的なだけでなく、
心が楽になるような言葉も多々ありました。

「こんなときこそ、手仕事の楽しみを見つけてほしい!」
とのポジティブな言葉は、保存食作りの達人・荻野恭子さんから。

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管理栄養士の本多京子さんは
「食は心を丸くし、つなげます。自分でできることを見つけて」。

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実は本多先生、お嬢様が病院の勤務医として過酷な医療現場に立つため、
5歳のお孫さんの世話を一手に引き受けておられるのですが
メッセージには、こんな言葉が添えてありました。

「登園自粛の5歳の孫にご飯の炊き方を教えました。
しゃもじについた熱々ご飯に『おいしい!』を連発。
料理には初めての感動がたくさんありますよ」。

料理のもつ根源的な力にあらためて気づかせてくれる言葉でした。

そして土井善晴さん―「そんでええやん おいしそやわ」。

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届いた写真に、私は思わず涙目に。
先の見通せない不安、子どもたちの教育、バランスのとれたごはん作り。
日々積もるストレスに私自身も参っていたとき、
この、全てを肯定してくれる言葉にどれだけ励まされたか。
読む方々の境遇に思いを巡らし、ふっと肩の荷が下りる一言を、
と考えてくださる土井さんの姿に、胸が熱くなりました。

先日は、過去に「きょうの料理」で放送した土井さんのレシピ、
「たらの芽とこごみの芋あえ」を我が家でも作りました。
オリーブ油とマヨネーズで調味する、春の山菜=和食というイメージを覆すレシピ。
家族に食べさせたら…大絶賛でした!
出かけられないまま過ぎゆく春を食卓で感じて、
「土井さんありがとう。」と感謝した夕餉のひと時でした。

・・・ 

事態の収束まで時間を要する中、
「きょうの料理」では、講師からの応援メッセージと
毎日に役立つ料理ヒントを配信する取り組みを続けていきます。
料理が“苦役”ではなく、心ほぐれるひとときでありますように、
季節の訪れを五感で味わう愉しみでありますように。
そして「あの大変な時に、この味と出会ったんだよね!」と
記憶に残る一生もののレシピを、皆さんに届けられますように!

           きょうの料理プロデューサー 久間真佐子