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かわ知り かわ知り

高知県内の主な川の特徴や水害に備えて気をつけるべき点など、それぞれの川ごとにシリーズでお伝えする「かわ知り」。
川の歴史や特性を知ることが、いざというときの備えにつながります。

仁淀川 (2021年掲載)

「仁淀ブルー」として全国に知られる清流・仁淀川。
愛媛県の石鎚山を源に、高知県中部などを流れ太平洋に注いでいます。
美しい流れとは裏腹に、流域はたびたび水害に悩まされてきました。

最も大きかったのは昭和50年の台風による仁淀川の氾濫。 最近も支流の氾濫による浸水の被害がたびたび発生しています。

その他
高知河川国道事務所 多田直人所長

「いの町は紙をつくる産業がさかんだったこともあり、それには仁淀川の伏流水で涵養された地下水を使っていたので、どうしても仁淀川の近くに町の中心ができている」。

仁淀川と支流の宇治川に挟まれたいの町。
特に中心部は仁淀川に近く、これまでの氾濫で土砂が堆積し、地盤が高い場所にあります。
このため、支流などの小さい洪水で被害を受ける心配は少ない一方、仁淀川の氾濫のような大きな洪水では甚大な被害が予想されるといいます。

その他
高知河川国道事務所 多田直人所長

「土砂が堆積してほかに比べると少し高くなっている。なので中小洪水に対してはここは非常に有利な場所。堤防を壊してしまうような大きな洪水が来たときにどうかと考えると、仁淀川のすぐ近くにあるということは堤防がいざ壊れるとものすごいエネルギーがこの町の中に一気にいく」。

仁淀川が氾濫した場合、この地域で想定される浸水は最悪の場合5メートル以上。
高層の建物も少ないため、命を守るにはこの地域から避難する必要があります。

支流・宇治川の水位が上がり始めたら避難

いの町中心部の南で仁淀川と合流する宇治川。
雨が降ると、水位が高くなった仁淀川に阻まれスムーズに合流できなくなります。
これにより、宇治川は水の量が増え、仁淀川よりも先に氾濫の危険が高まります。

大雨の際にたびたび起きているのが避難に欠かせない国道や鉄道の浸水。
このため、宇治川の氾濫の前に避難を始めなければ、仁淀川の氾濫から命を守ることは難しいといいます。

その他
高知河川国道事務所 多田直人所長

「本川は降り始めてから1日ぐらいは言ってみればなんてことない。一方、支川は降り始めてから数時間です。2~3時間。この時間差が全く違う。本当の意味でいの町にとって恐怖なのは仁淀川本川の洪水だが、それよりももっと早い段階で、宇治川が氾濫すると足をとられて逃げられなくなる」。

枝川観測所の水位に注目

では、具体的にどうすればいいのか。
いの町東部の枝川地区の水位の情報を確かめてほしいといいます。

その他
高知河川国道事務所 多田直人所長

「宇治川の本川と支川の天神ヶ谷川が合流する近くにあるところ。ここを見ていればだいたい宇治川全体の危険度がわかる地点です」。

合流点から近いため水量が多く、宇治川全体の氾濫リスクを把握しやすいこの地区。
大雨が降り始めたらすぐに、県の防災アプリなどで水位を確認し、上がり始めたらすぐに避難を始めてほしいといいます。

その他
高知河川国道事務所 多田直人所長

「水位が上がってきてというのでは遅い。雨が降って水位が上がりかけたときには行動を起こしてもらった方がいいのではないかと思う」。

仁淀川の氾濫から逃れるために、支流の氾濫前の避難が鍵を握るこの地域。
多田所長は、避難場所やルートをあらかじめ確認しておいてほしいと言います。

その他
高知河川国道事務所 多田直人所長

「逃げるのは最後本当にみんながちゃんとできればいいが、そんなにうまくいかないのが現実なので、そうならないように、支川があふれる前に、本川のことを考えて逃げておいてもらえたらいいと思います」。