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かわ知り かわ知り

高知県内の主な川の特徴や水害に備えて気をつけるべき点など、それぞれの川ごとにシリーズでお伝えする「かわ知り」。
川の歴史や特性を知ることが、いざというときの備えにつながります。

伊尾木川 (2022年掲載)

下流は平野 広範囲が浸水のおそれ

高知県東部の安芸市を流れる伊尾木川。延長は、およそ43キロ。
下流には平野が広がっていて、川の水があふれた場合、広い範囲が浸水しやすい地形です。
また、平野は流れが緩やかで、大雨の際に土砂が堆積しやすく、川の水があふれるリスクが高くなります。

最新の県の浸水想定では、市街地のほとんどの場所が、「最大規模の雨」が降った場合に床上まで水につかるおそれがあるとされています。

上流は流れが急 護岸に被害も

上流にも危険が。
山地のため、勾配が急で流れが速く、護岸が削られてしまうこともあります。
平成30年の西日本豪雨では、川の護岸が崩れ、川沿いを通る県道が崩落する被害が出ました。
被害が出る前の早めの避難が大切です。
では、早めの避難のためにどんなことに注意すればよいのでしょうか。

ポイント①宮田岡の水位に注意

避難のタイミングを知るには、伊尾木川の観測所がある宮田岡の水位に注意を払ってください。
安芸市はこの地点の水位などをもとに避難情報の発表を検討することにしています。
水位が高くなる前に早めの避難を心がけ、市から発表される避難情報にも注意してください。
さらに、ほかにも注意してもらいたいポイントがあります。

ポイント②上流の雨量も同時にチェック

上流の雨の降り方も同時にチェックしましょう。
伊尾木川の上流は、全国でも有数の雨の多い地域です。
上流が大雨になっていれば、その後下流の水位が上昇します。
下流の雨の降り方がそれほどでもない場合でも注意が必要です。
また、伊尾木川の近くを流れる安芸川の情報も参考になるといいます。
安芸川の水位や雨量にも注意してください。

アプリなどで確認を

こうした水位や雨量の情報は県の防災アプリなどで確認できます。

インタビュー
県安芸土木事務所 渡邉隆也所長

「(源流の)四国山地は全国的にもかなり雨が降る地点です。下流部で降っていなくても上流の雨には十分注意し、状況に応じて早め早めに避難してもらうことが命を守る行動につながります」。