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「匠」
Takumi

第18回 有馬人形筆

神戸市北区の有馬温泉で作られている、兵庫県の伝統的工芸品「有馬人形筆」。
筆を立てると人形がひょっこりと顔を出す、かわいい“からくり筆”です。

今回の匠は、この有馬人形筆を作る職人 西田健一郎さんです。
室町時代から伝わるこの有馬人形筆、いまは西田さんの営む筆店だけが作っています。

色鮮やかな筆の軸は、絹糸をていねいに巻き付けることで模様を作り出しています。
西田さんは、筆店に生まれて、子どもの頃からこの作業を手伝っていたそうです。

有馬人形筆は、有馬温泉の人気なみやげ物の一つですが、子どもの誕生の記念や、習字上達祈願など、さまざまな願いを込めて贈られる贈り物としても親しまれています。
有馬人形筆の楽しいからくり、そしてその人形筆を作る匠の技をご覧ください。

前列右:西田健一郎さん、前列中央:奥さまの西田明子さん、前列左:松山秀行<ディレクター>、後列右:遠藤夏帆<筆者・撮影>、後列中央:福田あかり<音声・照明>、後列左:佐藤邦彦<音声・照明>