2021年02月26日 (金)春告げる雪


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こちらの写真はNHK神戸放送局のすぐ近く、

山手幹線の交差点。

何の変哲もないどころか、なんでこんな写真を? とお思いかもしれませんが・・・。

よく見ると、この一角を占めているのはすべて「雪柳(ユキヤナギ)」。

ぽつぽつと咲き始めていたのです。

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細長い枝いっぱいに小さな白い花を咲かせる様子が、

柳に雪が降り積もったようだ・・・ というのが名前の由来だそうで、

花の時期は冬の終わりから春にかけて。

満開は見事なものですが、それ以外は存在感がやや薄い植物でもあり、

正直、ここにあったとは全く気づいていませんでした。

 

雪柳が教えてくれる、春の到来。

心が躍るものですが、それと同時に感じるのは、

冬が終わってしまうことへの寂しさ。

冬しか味わえない魅力がいっぱいだった北海道で勤務した7年を通じて、

それがとても強くなりました。

 

 

私にそうした感覚をもたらすものを、もうひとつ目にしました。

ちょうど今日からBS1で放送が始まった、

「ノルディックスキー世界選手権」です。

2年に1度、ちょうどこの時期に開催される大会で、今回はドイツが会場。

3月7日(現地)まで連日、

ジャンプ、ノルディック複合、クロスカントリーの競技が行われます。

 

中継映像で、青空に映える雪山や、

気温の高さでザラメ状になったクロスカントリーのコースを見るにつけ、

これまで通り開催されたビッグイベントを観戦できる嬉しさと同時に、

冬が終わってしまう寂しさを感じています。

 

あまりなじみがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、

青空のもと広がる真っ白な雪、その映像の気持ちよさとは裏腹に

ひたすら泥臭くひたむきに滑り続ける選手の力強さ、

暗闇に映えるジャンプ台から飛び出してゆく選手の美しさなど、

「こういう世界もあるのか!」と、きっと感じていただけると思います。

 

各種目での日本選手の活躍も楽しみ。どうぞBS1でお楽しみください。

 

投稿者:田中 崇裕 | 投稿時間:19:00

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