2020年12月15日 (火)旧福知山線
田中です。
あっという間に冬がやってきました。
今年の紅葉はシーズン到来も、そして終了も、早かったですね・・・。
「LiveLoveひょうご」で紅葉情報を連日お伝えしていたのがずいぶん前のことのようです。
さて、今回の「兵庫山歩道」の舞台は、その紅葉と山歩きを同時に楽しめるという・・・
西宮市と宝塚市にまたがる、旧福知山線廃線跡(「廃線敷」という表記もあります)です。
今から30年以上前、複線電化に伴う新ルート開通によって廃線となった、
生瀬(なまぜ)駅から道場(どうじょう)駅までの区間。
そのうち、武庫川沿いの渓谷美が人気だった生瀬~武田尾(たけだお)間の5km弱が
ハイキングコース化され、春の桜、秋の紅葉が人気を集めていることは
ご存じの方も多いと思います。
ただし。
あくまで自己責任での通行。この点は念を押されています。心して臨みましょう。
さて、個人的に、今回のロケにはもう一つ楽しみがありました。
「廃線跡」自体の探索です。
私が以前勤務した北海道や九州・福岡の旧産炭地には多くの廃止路線があり、
打ち捨てられた廃線の醸し出す「滅びの美」といったものに何度も触れてきました。
いっぽう、ここ旧福知山線はハイキングロードとして人を迎え入れているだけに、
「今も息づく廃線」といった要素を併せ持ち・・・
整然と並ぶ枕木。ふつうは撤去されるか、あるいは舗装されて自転車道などになるか。
クラシカルなトンネル。ふつうは閉鎖され、通行どころか中をのぞくことすら不可能。
朽ちかけながらも「24」という数字がはっきり読める、木製の「キロポスト」。
福知山線の起点である尼崎駅から24㎞の地点であることを示します。
廃線から34年が経ってなおこの姿をとどめているのは驚きで、じんわり嬉しくなりました。
・・・といったように、鉄のレールこそ失われているものの、
現役時代を容易に思い起こさせてくれる興味深い廃線跡。
楽しく歩を進めることができました。
ただし、枕木でデコボコした地面は想像以上に歩きにくいですし、
歩幅は枕木に合わず、意外にストレスになります。
できれば枕木の両脇、バラスト部分を歩きましょう!そのほうがずっとラクでした。
さて、今回の「山歩道」で感じたことは服装、とりわけアンダーシャツについて。
いかに外気が冷たくても、山道を登り下りすればやはり汗をかきます。
汗はシャツが吸ってくれますが、これが具合よく乾いてくれないと、
体感はいつまでもひんやり冷たく、暑いのやら寒いのやら分からぬという、
なんとも辛い状況に・・・。
やはり、吸湿性と速乾性に優れた山専用のシャツに頼るのが良いようです。
次回から私もそうします・・・。
今回はすっかり「山」の記述が少なくなってしまいましたが、どうかお許しください。
なお、私にとって3度目の「山歩道」、ついに脚の筋肉痛は来なくなりました!
ただし、今回は総歩行距離こそ長めなものの、「登り」自体は短めでしたから、
まだまだ油断はできません。
ざっくりとした予告になりますが、次回はじっくり登ることになりそうですから、
さてどうなりますか!? 2021年の「兵庫山歩道」も、どうぞお楽しみに!
投稿者:田中 崇裕 | 投稿時間:16:45