2019年05月14日 (火)「はしご酒」ならぬ「はしご曜」


難解というか、全くもって、わけのわからんタイトルですよね。

もちろん「はしご曜」は私が勝手に作ったワードなので知らなくて当たり前。

でも、これで「あ、あのことね」とピンと来た貴方!

かつての名番組「連想ゲーム」における名解答者

檀ふみ&大和田獏なみの直感力の持ち主です。

(令和の時代にこんな昭和の話を持ち出すなんて、極めて時代錯誤なセレクト!?)

 

では、次のヒントでわかるかな、こちらの写真をどうぞ!

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 アート好きの方や茶道に精通した方なら、

これで「あ~ん、なるほどね」となるでしょう。

ちなみに、上から

静嘉堂文庫美術館(東京)、MIHO MUSEUM(滋賀)、奈良国立博物館です。

それでもわかんないと言う貴方、

最後に奈良国立博物館のエントランスの看板を・・・

 

horii20190514_4.JPG

 

妖艶な反射光を見せるのは、円盤ではありませんよ。

最近、うちの番組でもこの展覧会の見所紹介のいわば筆頭格で出てきますよね。

そう、「はしご曜」の曜とは曜変天目茶碗のことです。

 

昔の中国が発祥の天目茶碗、

基本は漆黒ベースの、茶陶に詳しくない人であれば

どちらかというと地味であまり目を引く存在ではないのですが、

窯の中で、突然変異的に独特の発色をまとったものがあり、

それを曜変天目と呼んでいます。

日本に伝来して、今も存在する3つの曜変天目はすべて国宝、

それがどういうわけか、同じ時期に各地で一般公開されたというわけで、

曜変天目のはしごを敢行したというわけです。

ほとんどの方は「物好きな奴だなぁ」程度の感想でしょうが、

検索すると、同じようなはしごをやってる人が結構いまして、

それだけの存在なんだということです。

(ちなみに母に伝えると、メールで、元気だったら私もついて行くのに、

腹立つわ~と、恨み言を言われました)

 

三碗、多少の差異はありますが(むしろ、これは特徴というべきか)

大人の両掌にすっぽり収まるくらいの小さな碗の中に

夜空に輝く満天星か、はたまた極北に浮かぶオーロラかといった

妖しくもあり、神秘的な雰囲気を見せる光彩・・・

人が多く、じっくり見ることがなかなか出来ないのが玉にキズですが、

いつまで見ていても飽きないというか、見れば見るほど

人を詩人や哲学者にさせてしまう不思議なオーラを放っています。

というか、学生時代に茶道に没頭していた者としては、

見る前は「この碗でお点前するとしたら、台天目なのかな?あの頃は、

稽古しながら、この点前、実際にやることあるのかなぁ~なんて思ってたよな。

どんな所作だったっけ・・・うわ~っ、全く思い出せん!!!」

(注 台天目は立派な伝来の天目茶碗を扱う際の点前)

なんて、全く実現不可能な妄想を思い巡らすも、

いざ目の前にすると、まるでブラックホールに引き込まれるかのように

ただただ無心に眺めるのみ。

(ここで、「お前、実際にブラックホールに引き込まれたことあんのか?」

といった細かすぎる突っ込みは入れないで下さい)

見る角度を変えるため、背伸びしたりかがんだりと、

挙動不審な動きで、この小宇宙の周りをまるで衛星の如く回る自分がいます。

 

お酒のはしごは、悪酔いだの二日酔いだの、もう二度とするかと思うのですが、

こちらのはしごは何回でもやってみたいと思う、

でもこの時期を逃すとやりたくてもできないはしごなのでした。

 

投稿者:堀井 洋一 | 投稿時間:15:15

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