ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
3月に入り、福岡ではウグイスの初鳴きが観測されました。
早咲きの桜も咲き、春らしさを感じます。

さて、今回のテーマは春の空気の乾燥ですが、
その前にこの冬の天候を振り返って見ていきましょう。

この冬は、東日本や西日本で記録的な暖冬となりました。
九州北部もかなり気温が高く、県内で冬の気温の統計を取っている福岡市と飯塚市の気温は、
以下のようになっています。

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いずれも統計開始以来最も高く、福岡市では、130年近く続いている観測の中で
最も高い記録的な暖冬となりました。
3月にかけても、この気温の高い傾向は続く見通しです。

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一方で、3月は「空気が乾燥する季節」にもなってきます。
飯塚市の去年の月別の最小湿度を見ていきましょう。

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春は1年で湿度が最も低く、3~5月は10%台となっています。
天候によっては湿度が一桁まで下がることもあり、空気が乾燥しやすいです。

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というのも、春は大陸から乾いた空気を持った高気圧が日本付近によくやってくるからです。
こうした移動性高気圧に覆われると、日本付近は晴れて気温が上がり、湿度が低くなります。

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こうした中で注意が必要なのが「火事」です。
春は空気の乾燥に加え、強い風も吹きやすい季節です。
つまり、発生した火災が燃え広がりやすくなってしまいます。

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こちらは、全国の火災発生件数のデータをまとめたものです。
消防庁によると、平成30年は、1年の中で3月が最も火災発生件数が多くなりました。
3月に火事が最も多いというのは、4年連続のこととなります。

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また、北九州市内の去年の火災発生件数も見ていくと、
最も多かったのは12月ですが、3月も年間で3番目に火災の発生が多くなっています。
3月は火災に注意が必要な時期と言えそうです。

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そこで、今週3月1日から3月7日にかけては、全国で「春の火災予防運動」が行われています。
標語は「ひとつずつ いいね!で確認 火の用心」です。

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出火の原因は、たばこやコンロが多いそうですから、寝たばこはせず、
ガスコンロや仏壇のろうそく、ストーブなどの火は、消したことを必ず確認してから
そばを離れるようにしてください。

「ひとつずつ いいね!で確認」ということで、火の取り扱いには十分お気をつけください。