ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
22日(土)には春一番が吹いたと発表があり、
25日(火)は20℃を超える地点が出てくるなど、春らしさを感じる日が増えてきました。

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今回は、今年の桜の開花予想について書いていこうと思います。
まずは全国の開花予想から見ていきましょう。

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こちらは民間の気象会社、ウェザーマップが発表した「さくら開花前線」の予想です。
今年の桜は平年より大幅に早く咲く見通しで、記録的に早くなる所もありそうです。
福岡の開花予想は3月15日で、平年より1週間くらい早くなるでしょう。

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九州各地は例年ですと、ほぼ同じくらいの時期に開花となりますが、
今年は北部の方が1週間くらい早く咲く予想となっています。
というのも、桜の開花には「冬の寒さ」が必要なため、
暖冬の影響を大きく受けた九州南部の地域ほど、桜の成長が鈍くなっていると考えられるからです。

開花の仕組みで詳しく見ていきましょう。

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まず夏には花芽の形成といって、気温の高いこの時期に翌年に咲く花の芽が成長を始めます。
そして、秋になって次第に気温が下がってくると、その桜の芽は一旦休眠に入ります。

その桜を目覚めさせるのが冬の寒さです。
「休眠打破」といって、厳しい寒さをきっかけに桜が再び活動を始めるようになります。

そして、春に向けて気温が上がっていくと、つぼみの成長が進んで、一気に開花となります。

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寒さが十分でないと、この「休眠打破」が鈍くなります。
今年は九州南部など、温暖な地域ほど暖冬の影響を大きく受けることになりそうで、
桜の目覚めが悪く、花芽の成長も鈍くなっています。

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改めて福岡の予想を見ていくと、開花は3月15日で平年より一週間早くなりそうです。
福岡も暖冬の影響で休眠打破は多少鈍くなっていますが、それ以上に春先が暖かいということで、
桜のつぼみが一気に成長していくと見られているからです。

そして、満開の予想は3月27日です。
五分咲きを迎える3月25日ごろから、4月2日ごろにかけて見頃が続くと予想されています。

さて、こうした桜の開花発表は、各地の気象台にある「標本木」が基準となっています。
福岡の標本木は福岡市内の気象台にあり、気象台が開花発表を行っています。
一方で、北九州市では去年から、独自の標本木を決めて市が開花発表を行っています。

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北九州市の標本木は、小倉城の敷地内にある樹齢およそ35年の桜の木です。
市の職員が目で見て確認し、去年は3月24日に開花となりました。
今年はそれよりも早まるのではということで、3月の第2週目あたりから観察を始めるそうです。

予想ですと、あと2週間余りで開花ですから、今年はお花見シーズンも早くやってきそうです。
桜の季節が楽しみですね!