ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
先週は真冬の寒さ、今週は秋のような暖かさ…気温の変化に体が堪えます。
皆様、体調を崩されていませんでしょうか?

さて、先週はその寒さもあって山沿いでは雪が降ったようです。

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こちらは、6日(金)の英彦山の様子です。
木々にうっすらと雪がかかり、山では一足先に雪化粧です。

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真冬の寒さとなった先週は、九州各地から続々と冬の便りが届きました。
今回は、その冬の便りの観測方法や、この先の気温の傾向についてご紹介します。

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気象台では、冬の季節観測として「初冠雪」「初雪」「初霜」「初氷」の4つの観測を行っています。
それぞれ見ていきましょう。

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まず、初冠雪は山の一部が雪などで白く見えた状態が初めて見えた日のことを指します。
福岡管区気象台では、佐賀と福岡の県境にある脊振山が観測対象です。
今年は12月7日に初冠雪となり、平年より1日早く、昨年より23日早い観測となりました。

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続いて初霜と初雪、こちらも人の目での観測です。
初霜は気象台にある露場と呼ばれる観測場所やその周辺の植物などに霜が降りた日を見ています。
福岡管区気象台では露場内にわらを置いていて、わらに霜が降りるかを見ているそうです。

初雪は、気象台の職員が屋上に出て確認しています。

雪が降る日は頻繁に外に出て、雨か雪かを目で良く見極めています。

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最後の初氷は、名前の通り、初めて氷が張った日です。
水を入れた「結氷皿」と呼ばれる銅製の器に、氷が張るかを見ています。
薄い氷でも、ちょっと触ってみて凍っていると判断できれば初氷の発表です。

どれも人の目や感覚が頼りで、わらを置いてみたり、氷をつついてみたりと、ちょっとユニークですよね。
気象台の方が様々な工夫をして、観測を行っていることが伝わると嬉しいです。

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さて、これら目視で行われている観測ですが、
初雪に関しては、今後全国的に自動化されていく傾向にあります。
九州北部でも、佐賀や大分、長崎、熊本の気象台で令和2年以降は自動観測となっていく見通しです。
これは、機械を使えば連続的な観測が可能になり、精度が上がると考えられているからです。

福岡管区気象台では、精度検証という意味で、
目視と自動観測どちらも行った上、目視で観測した日を初雪として発表するそうです。

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では、今年の初雪・初氷はいつ観測されるのでしょうか?
平年日を見るとそろそろなんですが、
この先は季節を逆戻りしたような暖かさが続くため、まだ先となるかもしれません。

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13日(金)の朝は冷え込みが強まりますが、14日(土)以降は気温が高い傾向が続く予想です。
来週は日中20℃近くまで上がる日もあるでしょう。

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気象台からは、高温に関する早期天候情報が発表されていて、
15日頃からは平年より2.8℃以上気温が高くなると見られています。
農作物の管理などに十分注意が必要です。

冬らしい寒さが戻ってくるのは、12月下旬以降の予想となっています。
初雪が降るのは、まだまだ先となりそうです。