ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2020年11月27日

こんにちは!
アナウンサーの藤重博貴です。

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先日、新型コロナウイルスの感染防止策を講じた上で、
北九州市立響ホールにて、「まろのSP日記」の公開収録が行われました。

「まろのSP日記」とは、NHKで11年続くラジオ番組です。
https://www.nhk.or.jp/maro/

100年ほど前の名演奏を現代によみがえらせる、「SPレコード」。
その魅力をNHK交響楽団第1コンサートマスターで「まろ」の愛称で親しまれている、
篠崎史紀さんが紹介します。

しかも、ここ北九州は、まろさんが育ったふるさとです。
そこで特別に、「まろのSP日記」史上初めて、
ラジオの公開収録の模様をテレビでも放送することになりました。

今回は、「北九州をイメージさせるクラシック曲」をテーマに、
まろさんがSPレコードを選定。
名盤の数々をお聴きいただきます。

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以前のブログでも書きましたが、
私はレコードを聴くのが趣味で、クラシックのSPレコードもいくつか集め、聴いていました。
そのため、多少は知識があったつもりでいたのですが、「まろ」さんが語るSPレコードの魅力を伺って、
まさに目からうろこ。発見の連続でした…☆

例えば、まろさんによると、
▼SPレコードを聴く蓄音機は、ヴァイオリンなどの楽器と同じように、
電気を一切使わずに音を出す。そのため音が非常に自然に聴こえ、
まさに目の前で演奏されているような臨場感が味わえる!

▼当時はスマホなどもちろんなく、今ほど手軽に音楽が聴ける環境ではなかった。
そのため、「お手本」のような演奏をなかなか聴けない中、指揮者や演奏家は楽譜に向き合い、
自分なりに試行錯誤して独自の解釈を生み出した。
その演奏は、いま聴くと、ときに非常に新鮮。

▼編集技術がないので、撮り直しのきかない一発録音。
演奏家の意気込みや迫力まで伝わってくる!

…などなど、音楽家としての視点で語られる言葉の数々に引き込まれました。
実は私、SPレコードを電気式のターンテーブルで聴いています。
蓄音機ならではの音の魅力を知らなかったと、思い知らされました…。

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番組では、後半から、北九州市出身のピアニストで高校生の、
谷昂登さん(写真右)にも加わっていただきました。
まろさんとのスペシャルコンサートや、谷さんからのリクエストとして、
ロシアのピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフの自作自演(!)の名演奏などを味わいました。
100年ほど前の名演奏が色あせることなく現代によみがえる…
まさにSPレコードの醍醐味です。
誇張ではなく、ラフマニノフのピアノの音色の一音一音がきら星のように輝いて聴こえました。

そして、テレビでは、「北九州をイメージさせるクラシック曲」を、
小倉祇園太鼓などの祭り、関門海峡などの海、門司港のレトロな風景といった、
北九州のきらびやかな映像にのせて、ご覧いただくんです!
北九州の魅力を、音楽という視点を通して再発見できます。

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「ふるさとに奏でるクラシック~まろのSP日記から~」
放送は、総合テレビで、11月29日(日)午後1時5分~午後1時48分です。

また、NHK-FMでは、2時間たっぷり、
12月28日(月)午後9時から午後11時まで放送します。

まろさんの北九州や音楽への思いと、SPレコードの芳醇な音の世界。
心ゆくまでお楽しみいただけると嬉しいです。