ホタル見頃に この先は蒸し暑さに注意!
気象予報士の森本まりあです。
北九州ではこの時季ホタルが見頃を迎えています。
皆さんは今年、ホタルの姿を見ましたか?
蒸し暑い日が増えると、ホタルにとっては快適な気候となりますが、
私たちは熱中症に一層注意が必要になってきます。
今回はホタルについてと、この先の湿度・暑さについてお伝えします。
まずは、ホタルの話題です。
各地の気象台は、ホタルが初めて見られた日を【初見日】として発表しています。
福岡では5月17日に観測されていて、平年より11日早い飛び始めとなっています。
下関でも先週21日(木)にホタルが見られました。
また、北九州には気象台がないため初見日の発表は行われていませんが、
小倉北区にある北九州市ほたる館によりますと、5月上旬には飛び始めているということです。
北九州のホタルの見頃はちょうど今、5月下旬から6月上旬にかけてです。
山間部ではもう少し遅く、6月上旬から中旬にかけて見頃のピークを迎えます。
そんなホタルが良く見られる日というのは、天気も大きく関係しています。
まず、ホタルが1番活発に飛ぶのは日没後から1時間程度、北九州では午後8時~9時ごろです。
また、ホタルは風が弱くムシムシとした天気を好み、
月明かりが少ないほど綺麗な光を見ることができます。
今月は23日が新月だったということで、しばらくは月明かりの影響も少なく比較的好条件でしょう。
この先の予報を見ていくと、28日(木)~29日(金)は晴れそうですが、
30日(土)以降は前線や湿った空気の影響で曇りや雨のスッキリしない天気となりそうです。
この週末は湿度も高く、ホタル観賞にはぴったりの天気となるでしょう。
ホタルにとっては快適な日が増えていきそうですが、私たちは今まで以上に熱中症に注意が必要です。
というのも、湿度が高くなってくると、汗をかいたときに汗が蒸発しにくくなり、
体から熱が逃げにくくなるからです。
そんな湿度の影響を加味した、熱中症の予防情報があります。
それが【暑さ指数】で、環境省のウェブサイトで公開されており、
全国840地点のデータを見ることができます。
この暑さ指数は、気温以外に湿度と地面や建物から出る輻射熱をもとに計算されていて、
その割合は1:7:2ということで、湿度が7割を占めています。
これから梅雨の時期に向けて湿度が高くなってくると、
熱中症の危険度を表す【暑さ指数】も高くなっていきそうです。
あすの暑さ指数の予想を見ていきましょう。
あすは比較的カラッと晴れそうですから、午前中にかけてほぼ安全、
ただ昼過ぎには注意レベルとなりそうです。
注意レベルでは、熱中症の兆候に注意をするとともに、
運動する際には、合間に積極的な水分補給や塩分補給が必要になってきます。
さらに、今後警戒レベル以上に達した場合は、日常生活において以下のような点に注意が必要です。
今年はマスクをして生活をしているということで、熱中症のリスクがより高くなっています。
暑さ指数などの情報を活用して、熱中症には十分注意をしてお過ごしください。
【環境省 熱中症予防情報サイト・暑さ指数のページ】
https://www.wbgt.env.go.jp/