ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2020年1月23日

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
この冬は気温が高く、23日(木)も桜が咲く頃の暖かさとなっています。
今回は暖冬の影響や、今後の見通しをお伝えしていきます。

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暖冬の影響の一つは「遅い初雪・雪不足」です。
九州の初雪の平年日から見ていきましょう。

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九州北部では12月中旬から下旬ごろには初雪が観測され、福岡でも12月15日が平年日となっています。

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ただ、この冬は福岡を含む九州全域で、まだ初雪が観測されていません。
そこで、最も初雪が遅かった日の記録も見ていきましょう。

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初雪が最も遅かったのは、佐賀や熊本で1月25日、福岡では2月6日です。
佐賀や熊本では25日までに雪の降る予想は出ていませんから、最も遅い記録を更新する可能性があります。
また、福岡もしばらく初雪の兆しはなく、
2月6日までに雪が降らなければ111年ぶりに、この記録を更新することになるかもしれません。

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雪不足は全国的に見ても深刻です。
先月の日本海側の降雪量(平年比)は、北日本で47%、西日本は0%と、
統計が残る昭和36年以降、12月最少となりました。

また、今月上旬の降雪量も、北日本28%、東日本1%、西日本0%と、
1月上旬としても、過去最少を記録しています。

この雪不足は、冬のイベントやスキー場に深刻な影響をもたらしています。    
また、農業にも大きな影響が出ているようです。

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こちらは、農林水産省がまとめた野菜価格の平年比です。
特に葉物野菜を中心に、平年を大きく下回っており、
キャベツは平年の66%、レタスは65%、そして白菜は78%となっています。
気温が平年を上回ったことにより生育・出荷が前進し、価格が下がっているようです。

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北九州の青果市場によると、やはり北九州でも同じ傾向だということで、
野菜の価格は全体的に例年よりも安くなっているそうです。
このまま暖冬傾向が続けば、生産者にとってはかなり深刻な問題だと言います。

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この先も、上空の偏西風が北へと蛇行し、
日本付近には暖かい空気の流れ込みやすい状況が続く見通しです。
23日の九州付近は平年より10℃くらい高い暖気に覆われる予想で、季節外れの暖かさでしょう。

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この先の気温の予想を見ていきますと、
最高気温は24日(金)にかけて15℃を超え、その後も2桁の気温が続く見込みです。
この時期の最高気温は平年だと1月下旬で8.9℃、2月上旬で9.5℃ですから、高い傾向は続くでしょう。
そして、最低気温も平年だと2℃前後ですから、かなり高い状態が続きます。

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気象台からは、高温に関する早期天候情報が出ています。
1月26日以降もかなりの高温が続き、農作物の管理などに注意が必要でしょう。
農家にとっては、この暖冬の影響が、かなり深刻になってしまうかもしれません。