ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2019年8月 2日

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
8月に入って夏真っ盛り、学生さんたちは夏休みを満喫中でしょうか?
私も先週末は鹿児島に遊びに行ってきました!
写真はJR日本最南端の駅です。

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線路の先には開聞岳が良く見えました。素晴らしい絶景です。

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読んでくださっている皆様の中にも、こういった山へのレジャー、
そして川や海に出かけようと計画されている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は夏のレジャーの際に気を付けていただきたい
天気のポイントをご紹介していきます。

まず、山のレジャーです。
ポイントは「山の天気は変わりやすい」ということです。

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それは、山では斜面に沿って
風が上がったり下がったりすることがあるからです。
平地から湿った空気が山にぶつかると、風は山を駆け上り、
雨雲を発生させます。
逆に吹き降りる形になると、雲はできにくく、晴れの天気となってきます。
つまり、山では風向きが変わると
天気がガラッと変わってしまうことがあるのです。

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特に、上空に寒気が流れ込んでいたり、地上の風が暖かく湿っていると、
雨雲は発達しやすくなります。
「大気の状態が不安定」という言葉を聞いたら要注意です。
登山の計画を延期するなど検討なさってください。

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そんな天気の急変には、
黒い雲が近づいてきたり、雷の音が聞こえてきたり、
急に冷たい風が吹いてきたりなどの前兆があります。
これは山沿いだけでなく、街中でも同じです。
このような変化を感じたら、
まもなく激しい雨や雷がやってくるおそれがありますから、
山に登っている場合には、速やかに下山の用意をなさってください。
また、もし雨に濡れて体温が下がると、
低体温症になってしまうおそれがあります。
登山の際はレインコートなどの雨具に加え、
防寒着も忘れずに持っていくようになさってください。

続いては、川のレジャーです。
川では、今遊んでいる所で晴れていても、「急な増水に注意」が必要です。

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これは、先ほどお伝えした山での天気変化が関係していて、
山で降った雨が下流に流れてきて、急に増水することがあるためです。
そんな川の増水にも予兆があります。
例えば、急に川に濁りが出たり、枝や落ち葉が流れてきたりしたら、
川の水が急に増えるサインです。
すぐに川から上がり、避難してください。

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また、急な増水により水没しやすいのが、河原や中州です。
特に中州は増水すると逃げ場がなくなり、取り残されてしまう危険性があります。
川沿いでキャンプなどをされる際は、こういった場所を避けて、
テントを張るようにしてください。

最後に海のレジャーです。
海では高波などにも十分注意をして頂きたいのですが、今回のポイントはこちら。
「海では落雷に注意」です。

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グラウンドやゴルフ場での落雷事故は聞いたことがあるという方も
いらっしゃるかもしれません。
グラウンドなどで人への落雷事故が起きてしまうのは、
雷は開けた場所では人に落雷する恐れがあるからです。
それは海も例外ではありません。
平成17年7月、千葉県白子町の海水浴場では、たった一度の落雷で、
1人が亡くなり、一時心肺停止した人を含め、
8人がけがを負う大きな事故が発生しました。
これだけ被害が拡大したのは、電気が海の中を伝わり、浜辺にまで達したからです。
雷雲が近づいている場合は、
海から上がって、建物や車の中など、できるだけ安全な場所に避難をしてください。

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近くに安全な場所がない場合は、
「保護範囲」と言われる場所に退避する方法があります。
保護範囲とは、電柱など高いもののてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、
そこから4m以上離れた所のことを指します。
電柱などが避雷針のような役割を果たし、雷の直撃を受けにくくなります。
ポイントの一つは、ある程度距離を取ることです。
近づきすぎると、そばにいる人や物にも電流が流れてしまう「側撃雷」のおそれがあります。

レジャーに行く際は、天気予報をしっかりと確認して、
もし急な雨や雷雨などに見舞われたら、
適切な行動をとれるようになさってください。
また、熱中症対策も忘れず、元気に、そして安全に、
夏のレジャーを楽しんでくださいね!