ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2019年7月

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
九州北部も梅雨明けし、強い日差しが照り付けています。
じりじりと暑く、立っているだけで汗をかいてきます。

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今年の九州北部の梅雨明けは7月24日です。
平年より5日遅く、昨年より15日遅い梅雨明けとなりました。

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今年は梅雨の期間が1か月程度と比較的短くなりました。
というのも、梅雨入りが6月26日と過去最も遅くなったからです。

北九州では梅雨入りしてからも、
まとまった雨が降らない状況が続いていましたが、
7月18日~21日にかけては、
梅雨前線や台風からの湿った空気の影響で大雨となりました。
この期間に200ミリを超える雨が降ったということで、
各地の梅雨の総雨量は以下のようになっています。

梅雨の期間の総雨量(平年比)
▼八幡西区 302.5ミリ(92%) ▼行橋市   404.0ミリ(113%)
▼飯塚市  435.5ミリ(122%)    ▼添田町   483.0ミリ(129%)

この雨で、北九州・筑豊地方のダムの貯水率も回復しています。
23日現在、貯水率は80%を上回っている所が多く、
先月27日には貯水率が10%を割り込んでいた
油木ダムでも50%くらいに回復しています。

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ただ、油木ダムを水源としている行橋市や苅田町では、
梅雨明け後、雨があまり降らなくなることを見込んで、
家庭に送る水の量を抑える「減圧給水」を続けています。
引き続き、節水を心掛けた方がよさそうです。

そして、もう一つ気をつけて頂きたいのが熱中症です。
梅雨明けとともに、本格的な夏の暑さがやってきます。

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23日は二十四節気の一つ「大暑」で、これから「立秋」にかけて
一年で最も暑さが厳しくなるとされています。
今年はまさに暦通りの暑さとなりそうです。

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この先、最高気温は32度から33度が予想されています。
さらに最低気温も25度以上の熱帯夜の日が多く、体に堪える暑さとなりそうです。
熱中症には今まで以上に注意をするようにしてください。

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北九州市では、22日までの1週間で6人の方が熱中症で救急搬送されています。
中には屋内で熱中症になったり、夜間に搬送されたりした方もいらっしゃいます。
風がなく蒸し暑い日は、夜間でも注意が必要です。

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また、熱中症は、梅雨明けなど急に暑くなった時に多く発生する傾向があります。
これは体が暑さに慣れていないためです。
これからは今まで以上に日差しが強く、気温も高くなっていく予想です。
ですから、朝晩の比較的涼しい時間帯に、ウォーキングなどの軽い運動をして、
少しずつ体を暑さに慣らしていく必要があります。

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その他の熱中症対策のポイントです。
1つ目は、まずは、のどが渇く前に、こまめな水分・塩分補給を心掛けること。
2つ目は、通気性や吸湿性に優れた、締め付けのない涼しい服装を選ぶようにすること。
3つ目は、日陰を選んで歩いたり、帽子や日傘を使うなど、直射日光を避けること。
4つ目は、室内でも油断をしないことです。
特に高齢者は温度や湿度に対する感覚が弱くなるため、
暑さを感じにくくなりやすいと言われています。
部屋に温度計を置いて、部屋の室温が28度を超えないよう
心掛けることも効果的だと思います。

熱中症に十分注意をして、夏の暑さを乗りきっていきましょう!

こんにちはー!!
アナウンサーの藤重です。

7月1日(月)に「ニュースブリッジ北九州」の中で放送した、筑豊地域で初めて、
発達障害の啓発団体「Warm Blue IIZUKA」を立ち上げた女性への
インタビュー内容を、ブログでもご紹介します。

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藤 重 )
「発達障害の子どもには、ことばの発達の遅れや、
じっとしていられず動き回るなどの特性があります。
いま、小中学生の15人に1人が、その可能性があるとも言われています。」

廣瀬アナ )
「1クラスに2人くらいの割合となり、身近な存在ですよね。」

藤 重 )
「そんな中、去年7月、4人の仲間とともに、市民団体を立ち上げた女性がいます。
相本ゆかりさんです。
筑豊地域で初めてとなる、発達障害の啓発団体「Warm Blue IIZUKA」を立ち上げました。
活動に込めた思いを、取材しました。」

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今年4月、相本さんは、飯塚市役所を青色にライトアップしました。
青は、発達障害の一つである自閉症のシンボルカラーです。

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相本さん )
「市役所という目立つ建物をライトアップしたことで、発達障害を知らない方も、
近くを通りかかったら飯塚市役所が青く染まっていて、
『ああ、何だろう』というところから、
『発達障害について知ってください』と思っている人たちがいて、
それで青く染めているんだと興味を持っていただいたり、
興味関心の入り口となったりしている場面があったのかなと思います。」

藤 重 )
「発達障害をめぐる地域の現状、どういう風に感じていますか?」

相本さん )
「飯塚に限らないと思うんですけど、発達障害という言葉だけが先走ってしまって
『発達障害って何なんだろう』って、ちゃんとわかってない方も多いですし、
不安ばかりをかき立てられている方も多いです。
実際(ある子が)発達障害だとわかったところで、『じゃあどうしたらいいんだろう』という
一歩先のところまで理解が進んでいない、現状があるので、
そういったところに情報を伝えることができたらいいなと、活動を始めました。」

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相本さんは、ふだん、飯塚市にある発達障害の子どもたちを支援する施設で働いています。
ことばの発達をサポートする言語聴覚士として、飯塚市に移住した5年前から、
筑豊地域で初めて、発達障害の子どもに、ことばの訓練を行ってきました。

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この日は、思っていることをうまく話せない子どもに対して、
カードを使って、気持ちをことばで表す訓練を行っていました。
まず子どもに、自分の好きな色を選んでもらいます。

子どもが「オレンジ色のペンがほしい」と、カードを使って相本さんに伝えます。
すると相本さんは「オレンジ、下さい」と、
ことばで思いをどう表現するか、子どもに口に出して練習してもらいます。
こうした訓練を重ねることで、
子どもは、少しずつ思っていることを口に出し、
コミュニケーションがとれるようになるといいます。

日々、子どもや保護者と向き合う中で、啓発活動の必要性を強く感じ、
団体を立ち上げたという相本さん。
字を書く、話すなどのコミュニケーションを教える中、
どんな課題を感じてきたんでしょうか。

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相本さん )
「たとえば字が上手に書けないことです。指先が不器用で字が上手に書けないというときも、
ちょっと汚かったりするとバツがついたりするときがあるんです。
でも本人たちはふざけて汚い字を書いているわけではなくて、
本人なりにがんばって書いている字だったりします。
そういったときに、ちゃんと書かないからだとか、集中しないからだとか、
例えば漢字を10回書けば書けるようになるとか、
そういう精神論というか根性論みたいなところに
解決策を見出そうとする方がいらっしゃったりするので、
そうではなくて、(発達障害が背景にある)ということを理解してもらうと
より生きやすくなるのかなと思います。」

藤 重 )
「ことばに関する悩みっていうのは、保護者の皆さん、どんな風に感じているんですか?」

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相本さん )
「コミュニケーションが成立しないとか、言葉の発達がゆっくりだっていうことは、
生活にすごく密着してつながっている部分があって、やっぱり育てていても、
打ったものが返ってこないというか。」

藤 重 )
「会話をしようにも言葉が返ってこない?」

相本さん )
「そういうことで、むなしさを感じたりする親御さんもいるのかと思います。
親の育て方がいけないんじゃないかとか、しつけの問題なんじゃないかとか、
という風に親御さんが思われる場面があったりしますし。」

藤 重 )
「例えば走り回る子供とか。」

相本さん )
「そうですね。」

相本さんは、こうした子どもの現状や、親たちの悩みをもっと社会に理解してもらおうと、
団体の活動を続けていきたいといいます。

藤 重 )
「団体立ち上げから7月で1年になりますが、このWarm Blue IIZUKAを通し、
どんな社会を相本さんは作っていきたいと思いますか?」

相本さん )
「まずは発達障害というものを知ってもらうってことが一つです。
それは別物として除外するために知ってもらうんじゃなくて、
凄く身近なものなんだよっていうことを知ってもらいたい。
人って違って当たり前なので、違うってことを前提に。
そこは発達の障害があろうがなかろうが、差があるものなんだから、
丁寧にコミュニケーションを取り合うことによって
縮まっていくものがあるんじゃないかなと思います。」

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藤 重 )
「飯塚市によりますと、ことし6月現在、市内では、およそ450人の子どもが、
発達障害の支援施設に通っているということです。
発達障害の子どもたちが、安心して暮らせる学校や地域の環境を作っていくためにも、
社会全体でさらに理解を深めていく必要があると感じました。」

こんにちは。キャスターの中島三奈です。

北九州の夏の風物詩、「小倉祇園太鼓」の季節がやってきました。
「小倉祇園太鼓」が今年で400周年を迎えるのにあわせて、
祭りの担い手を育成しようという催しが、今月7日に開かれました。
この催しは、小倉祇園太鼓400周年行事実行委員会が開いたもので、
初心者を中心に小学生から最高齢は66歳までおよそ70人が集まりました。
私、中島も太鼓に初挑戦しました。

太鼓を教えてくださった、小倉祇園太鼓保存振興会・副会長 樽井敬三さんと
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とても親切に教えてくださいました。ありがとうございました!!

この催しに参加して、太鼓を初めて叩いた参加者の皆さんの感想や、
主催した小倉祇園太鼓400周年行事実行委員会の方の思いなどを
7月11日(木)午後6時40分からの「ニュースブリッジ北九州」の中でお伝えする予定です。
ぜひご覧ください!!

2019年07月04日 (木)

雨に関する情報の見方

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
梅雨前線が九州付近に停滞を続け、九州では記録的な大雨となっている所があります。
断続的に激しい雨が降り、総雨量は1000ミリを越えた所もあります。

気象情報では、雨の降り方をお伝えする際に、
「非常に激しい雨」や「激しい雨」といった言葉を使いますが、これらには定義があります。

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こちらは雨の強さと用語、そして人の受けるイメージをまとめたものです。
特に注意をして欲しいのは、「激しい雨」より強い降り方の時です。
「非常に激しい雨」は滝のように降る雨、
「猛烈な雨」は息苦しくなるような圧迫感や恐怖を感じる雨になります。
それぞれどんな状況になる恐れがあるのか見ていきましょう。

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まず1時間に30ミリ以上の「激しい雨」の降る時は、道路が川のようになったり、
高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキが効かなくなる、
ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなったりします。

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さらに、「非常に激しい雨」や「猛烈な雨」が降ると、
水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が非常に悪くなります。
こうなってくると、車の運転は危険な状況です。
また、こういった「激しい雨」などが降り続くと、
土砂災害などが起こりやすくなるので警戒が必要です。

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続いて「雨の予報」を詳しく確認できる方法をご紹介します。
パソコンやスマートフォンから気象庁の「降水短時間予報」を見ると、
15時間先までの詳しい降水予想を見ることができます。

スマートフォンから見る方法をご紹介します。(※画面の情報は7月4日のものです。)

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①まずは気象庁のホームページを開いてください。
 そして、1番上の「天気」のタブを開きます。
②天気予報やアメダス、気象レーダー、そして天気図が出てきます。
 3番目にある雨雲レーダーの下に「今後の雨」という項目があるので、そちらを選びます。

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③地図と雨雲の様子が出てきます。下にある「再生」ボタンを押すと、
 15時間先までの雨の予想が見られます。
④こちらの画面は地図を拡大することができ、
 ④の例では「北九州市」を中心に持ってきています。
 お住いの地域の周辺の雨の様子を詳しく知ることができ、
 15時間先までの予想が見られれば、夜に大雨が予想される場合でも、
 明るいうちに避難をすることができます。

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⑤さらに、画面左上にある、「三」のマーク、三本線のタグを開いていただくと、
 現在の「土砂災害」や「浸水害」、「洪水」の危険度を示したマップを開くことができます。
⑥例えば「土砂災害」のタブを開くと、土砂災害の危険度の高い地域が、
 黄色や赤色など色付きの表示で見られます。
 画面は7月4日10時20分現在のものです。

こういった情報は、避難の判断をする助けとなりますから、ぜひ活用できるようになさってください。
そして、避難を判断するうえでは、自治体などからの情報が5段階の警戒レベルに分けられました。
5段階の警戒レベルについては、以前ブログでご紹介していますので、
もしよろしければ、そちらもご確認下さい。
https://www.nhk.or.jp/kitakyushu-blog/700/369187.html