ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2019年6月20日

2019年06月20日 (木)

今年の梅雨入りは?

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
暑い日が続いていますね。
道端に咲いているあじさいも、あまり元気がないように感じます。
恵みの雨が待ち遠しいですが、この先もしばらくまとまった雨は期待できなさそうです。

まずは、全国の梅雨入りの状況を見ていきましょう。

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九州北部や中国、四国、近畿の西日本を除いて、すでに広い範囲で梅雨入りをしています。
先週土曜日には東北北部も梅雨入りしましたが、
東北北部が九州北部よりも先に梅雨入りをするのは、平成9年以来22年ぶりのことです。

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九州北部の梅雨入りの記録を見てみると、過去最も遅かったのが、昭和42年の『6月22日』です。
今年はこの記録を更新する可能性も出てきています。

梅雨入りが遅れている原因の一つは、上空を流れる偏西風にあります。

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去年のこの時期は九州付近を停滞していた梅雨前線が、今年はまだ日本の南の海上に停滞しています。
これは上空の偏西風が南に蛇行していて、それに伴って前線も南に下がっているためです。

では、梅雨入りしないということはあるのでしょうか?

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調べてみると、各地の気象台が「梅雨入り」の発表を始めた昭和26年以降、
九州北部では毎年梅雨入りをしているようです。
ただ、全国的にみると過去1度だけ梅雨入りの発表がなかったケースがありました。
昭和38年の四国と近畿です。この年は梅雨入りがはっきりせず、特定ができませんでした。

今年の九州北部はどうなりそうか、この先の予報を見てみましょう。

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21日(金)の夜から22日(土)の朝にかけては、前線の影響を受けて雨が降る見込みです。
ただ、雨量も少なく、週明けにかけて一旦晴れるということで、
このタイミングで梅雨入りする可能性は低いと思われます。

今週中に梅雨入りをしなかった場合、次に可能性があるのは来週の26日(水)以降です。
まとまった雨となる見込みで、今のところ、このタイミングで梅雨入りする可能性が高いと思われます。
このままいくと、過去最も遅い梅雨入りが遅かった昭和42年6月22日の記録を更新するかもしれませんが、
実は昭和42年は、記録的な豪雨があった年でした。

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梅雨入りが遅れた昭和42年は7月7日から9日にかけて、
梅雨前線と台風から変わった熱帯低気圧の影響を受けて大雨となり、
特に長崎県佐世保市や広島県呉市などで2日間で300ミリを超える雨が降りました。

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背後に山地がある都市部で大雨となったことで土砂崩れが多発し、
死者・行方不明者は369名と甚大な被害が出ています。

今は水不足の状態が続いていますが、過去にはこのような事例もあります。
今年の7月の降水量は、平年並みか多いという予想も出ていますから、
油断をせず、雨への備えをしておいた方が良さそうです。