ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

こんにちは!!
アナウンサーの藤重博貴です。

8月20日(火)、「おはよう日本」で、
北九州市在住の世界的なイラストレーター、黒田征太郎さんの企画を放送しました。
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/08/0820.html

太平洋戦争末期、自宅に爆弾が直撃したものの、不発弾で奇跡的に命を救われた黒田さん。
ライフワークとして、命の尊さや平和の大切さを作品に込めてきました。

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80歳になったことしは、漫画家・手塚治虫さんの代表作「鉄腕アトム」をテーマに選び、
アトムを“18歳” とし、9歳だったアトムのその後の物語を描くことで、
現代の若者に命の大切さを訴えようとしています。
黒田さん自ら、手塚治虫さんの事務所や、手塚さんのご遺族と話し合いを重ね、
構想を語り、許諾を得たといいます。

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番組では、特別に、絵本「18歳のアトム」の文章の朗読を、
初代の鉄腕アトムの声を務められた、声優の清水マリさんにお引き受けいただきました。
時をこえて、まさに「18歳のアトム」が現代にあらわれました…!

実は、黒田さん、
手塚治虫さんの漫画に出会ったことが、イラストレーターを志すきっかけでした。
そして、ライフワークとしてきた「戦争」関連のアートには、
「火垂るの墓」で直木賞に輝いた、
作家・野坂昭如さんの存在が大きく影響していたのです。

こうした、テレビではお伝え出来なかった内容も含め、
およそ40分のロングインタビューを放送します。

9月24日(火)午前4時台の「ラジオ深夜便 明日へのことば」
(全国、ラジオ第一・NHK-FM)
『アートで問い続ける“命” イラストレーター・黒田征太郎』です。

放送後、一定期間、インターネットで聞き逃し配信もされる予定です。
https://www.nhk.or.jp/shinyabin/kikinogashi.html

黒田さんは、取材の中で、
「話を聞いてくれてありがとうございます。手塚さんや野坂さんから僕が学んだ
たくさんのことを、自分だけのものにせず、若い人に伝えたいんです」と、
非常に丁寧な口調で、お話になりました。
私自身、27歳の一人の若者です。
果たして、”生きるとは何か”、真剣に向き合い、考えていただろうか。
戦争で命を奪われかけた黒田さんから、問われている思いでした。


また、もう一つ、いま、ラジオドキュメンタリーを制作しています。

9月23日(月・祝)(ラジオ第一、22:05-22:55)
ラジオ特集「虐待された少女たちの“その後”」です。
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=P000144_01

ナレーションは、俳優・歌手の、上白石萌音さん。

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7月に「NHKジャーナル」で放送した企画を追加取材し、
50分の番組にするものです。
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/nhkjournal20190716.html


余談ですが、取材のひそかな楽しみは、取材先に向かう途中にある稲穂の成長でした。

取材を続けた夏から秋にかけて、稲穂は

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どんどん成長していきました。

休むことなく伸びていく稲穂の姿に、何だか元気をもらっていました。
黒田征太郎さんの「18歳のアトム」では、
アトムが、草花の姿から、生きていることの喜びに気づかされるという
重要な場面があります。
思えば、黒田さんが描いたメッセージの一端を、私自身、
稲穂の姿から受け取っていたようなものです。
不思議な縁を感じました。

このラジオ特集についても、聞き逃し配信される予定です。
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/

23日、祝日の秋の夜長。
まずは午後10時5分からの特集。
そしてその5時間後、「ラジオ深夜便」での黒田征太郎さんのインタビューと、
ラジオに耳を傾けていただけると嬉しいです。