ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

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九州各地で続く記録的な豪雨、
今回はこれまでの雨の状況と今後の見通しをお伝えします。

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まずは、北九州・筑豊地方でこれまでに降った雨の量です。
降り始めの7月3日から断続的に雨が強まり、昨日までの総雨量はかなり多くなっています。

英彦山で1037.5ミリを観測しているほか、
添田町で777ミリ、行橋でも519ミリの大雨となっています。
北九州・筑豊地方では、統計がある全ての地点で7月1か月分の雨量を超え、
特に英彦山や添田町では平年の2倍以上と記録的な大雨となっています。

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また、九州全域で見ても総雨量が1000ミリを超えた地点がいくつかありました。
大分県椿ヶ鼻で1350ミリ、鹿児島県鹿屋で1156ミリなど、九州南部・北部ともに大雨となりました。

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気象庁は、今回の大雨の名称を「令和2年7月豪雨」と定めています。
気象庁が名称を定めるのは、顕著な災害をもたらした自然現象についてで、
防災機関等による応急・復旧活動の円滑化を図るとともに、
後世に経験や教訓を伝承することを目的としています。


これまでは豪雨が収束してから名前が付けられることが多かったのですが、
今回はこうした豪雨災害がどこでも起こりうるおそれがあるとして、
警戒を促す意味でも早期に命名されました。

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さて、一連の大雨をもたらしている梅雨前線ですが、15日午前9時現在は奄美付近に停滞しています。
明日にかけても九州の南に停滞する見込みですが、17日(金)以降はゆっくりと北上するでしょう。

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県内の雨の降り出しは、今の所17日(金)の夜からで、
前線が通過していく週末は雨の強まる所もありそうです。
筑豊地方や京築を中心に、これまでの雨で地盤の緩んでいる所もあり、土砂災害に十分注意が必要です。

ただ、週末の雨の後は、晴れ間が戻る見込みです。
梅雨明けのカギとなる太平洋高気圧が強まる予想となっているからです。

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上の図のオレンジ色で塗ってある部分は、夏の太平洋高気圧を表しています。
この高気圧が勢力を強め、前線を北に押し上げると梅雨明けとなってきます。

週末以降は、この高気圧が勢力を強める予想となっていて、
このタイミングで前線が九州を通過していく見込みです。
週明け20日(月)になると、九州は広く夏の高気圧に覆われるでしょう。

まだ先の予測ということで、高気圧の勢力が弱まる可能性があるものの、
今の段階では、前線は週明けに北へ抜けて、九州北部で梅雨明けとなる可能性があります。

雨に注意が必要なのは、いったん週末まで、
そのあとは次第に夏の日差しと暑さが戻ってきそうです。
梅雨明けが待ち遠しいです。