ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

3月の「きたきゅー防災チェック」は、
北九州市消防局の「統合機動部隊」の訓練についてご紹介しました。

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統合機動部隊は、災害時に、真っ先に被災地に飛び出していき、消火や救助活動も行いますが、
特に重要な任務が、「通れる道」や「給油できる場所」など被災地の情報収集です。

部隊ができたきっかけは、7年前の東日本大震災です。

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当時、全国から「緊急消防援助隊」が救援に入りました。
ただ、大規模な部隊編成での移動のため、移動に時間がかかるという課題が残りました。

特に、大きな問題となったのが、「給油」。
数十台の車両の部隊が、全国各地から被災地に集まるのです。
情報も不十分で混乱した中で、確実に給油できるようにするにはどうすれば・・・。

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そうした教訓から生まれたのが、給油場所の確保やルート設定などを行う「統合機動部隊」。
小規模な編成で先発として出動し、後続部隊の活動をスムーズに展開しようというのです。

先週、統合機動部隊部隊の出動訓練が行われました。
隊員たちが、自席で業務をしていた午前9時半、鳴り響くチャイム。

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宮崎県で震度6強の地震が起きたという想定で、統合機動部隊に出動要請です。

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準備を速やかに整え、指令から6分後、消防車が走り出しました。

部隊の動きを決める「指揮隊車」では、早速、被災地までのルートを検討し始めます。
宮崎までの300km以上の道のり。約50台分の給油場所を確保しなければなりません。
地図を見ながら、検討していると・・・

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「川南PAまで200kmあまり、給油箇所がありません。」
高速道路では給油できる場所がない区間が判明!
急遽、一般道に降りて給油することにしました。

ルートの検討を行っていると、被災地の情報も次々に入ってきます。

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消火活動にも速やかにあたれるよう、状況の把握に努めます。

北九州市の統合機動部隊の集結場所に到着すると、
車内で決めたルートや、情報収集した被害状況などを共有。
訓練は終了しました。

迅速な救援だけでなく、被災地の情報を集めるという、
統合機動部隊の役割を改めて確認していました。

訓練の最後にもう1つ見せてもらったのが、この車両。

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大きなコンテナを積んだ「多目的車」です。
災害時に出動する珍しい車で、コンテナには、統合機動部隊の活動物資が入っています。

寝袋やベッド、炊きだし用の鍋、大型のテントなど、
30人の隊員が被災地で活動するためのものが入っています。

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自己完結での活動目指して、飲み水はもちろん、生活用水までも積んで出動するといいます。

これまでの災害の教訓をいかしながら、いつ何時でも、迅速に出動できる備えがあるのだと感じました。

災害への備えをしておく、という点では、
私たち1人ひとりも、非常持出品など、備えをしっかりしておきたいですね。

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非常持出品については、以前のブログでもご紹介しました。
こちら(http://www.nhk.or.jp/kitakyushu-blog/100/281731.html)を
改めて、「チェック!」してみてくださいね~!