ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

バスケットボール大好きのアナウンサー、戸部です。

北九州市は、バスケットボールの盛んな地域です。
ことしも全国大会出場に向けて、各チームが練習を重ねています。
そのうち、東筑紫学園高校の女子の練習試合を取材に行きました。
対戦相手は、なんと中学生です!

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中学生といっても、全国優勝5回を誇る強豪・折尾中学校です。
率いるのは、5月で80歳になる永井種雄(ながい・たねお)さんです。

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バスケットボールの指導歴は50年近く。
教え子から何人もの日本代表が出ています。

永井さんは、選手として、バスケットボールをしたことはなく、
若いときは空手に打ち込んでいました。
バスケットボールに関わることになったきっかけは、
中学校の教員時代に、生徒に頼まれて、
顧問として、バスケットボールの試合のベンチに入ったことでした。

バスケットボールの試合を経験すると、
負けず嫌いの性格に火がつき、そこからのめり込んだといいます。
一から勉強して、強豪校との練習試合を重ねながら、
チームを、5回の全国優勝に導きました。
まもなく80歳といういまも、60歳以上年の離れた生徒を相手に、
写真がぶれるほど、全身を使っての熱血指導。

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一方、夏の全国高校総体出場を目指す東筑紫学園には、
永井さんの教え子が何人もいます。
そのひとりが、去年、17歳以下の日本代表として世界選手権にも出場した、
橋口樹(はしぐち・いつき)選手です。
橋口選手が3年生のとき、折尾中学校は全国優勝を果たしました。

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永井さんの信念は、「ひとつを極めること」。
「中学校3年間では、多くの技術を身につけることは難しい。
自分の長所を伸ばすことが大事だ」という考えのもと、
1m79cmという橋口選手の長身が最大限生きるよう、
頭上で放つ打点の高いシュートフォームを身につけさせ、
全国制覇につなげました。

橋口選手も、「普段は厳しいけど、コートを離れると、面白いことを言う、
優しいおじいちゃんの顔に変わります。
私の人生にとって、とても大きな存在です」と話しています。

橋口選手は、いま、プレーの幅を広げて、
さらなるレベルアップを目指そうと練習しています。
レベルの高い福岡県で、東筑紫学園高校を引っ張り、
久々の全国高校総体出場に導けるのか。

6月に決着を見る、全国高校総体への出場権争い、
全国中学校大会を目指す、折尾中学校の戦いがいまから楽しみです。

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