ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2016年12月05日 (月)

海外消防士

リポーターの坂本です。
最近、海外の方を取材しました。

日本で学んだことは?と尋ねたら
“Talk less, work more”(口より手を動かせ)という答えが返ってきました。
黙々と仕事に打ち込む日本人の姿は素晴らしいと言うのです。
インタビュー中、思わず笑ってしまいました。

ふだんであれば、よくある日本人のイメージだなぁと思うだけなのですが、
おしゃべり好きな彼の性格を知っていたからこそ、
その素直な答えがとてもおもしろかったんです。
お話を聞いたのは、フィジーの消防士、クリスさんです。

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ことし9月から11月まで、
アジアや南米など、8か国の消防士たちが北九州市に来ていました。

開発途上国を支援するJICA九州と北九州市消防局が、
日本のトップクラスの消防技術を学んでもらい
それぞれの国の活動に役立ててもらおうと、研修を開いたからです。

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実はこの研修、北九州市でもう30年近く続いています。
これまでの参加者は、79か国、250人ほど。

その中でもっとも多いのが、クリスさんの母国フィジーからの参加者です。
フィジーは、南太平洋に浮かぶおよそ300の島からなる国。
自然災害が多く、特に冬から春にかけてサイクロンが多発します。

クリスさんによると、
フィジーでは住民一人ひとりの災害に備える意識が十分でなく、
中心部から離れた離島では被害が多いそうです。
しかし、これまで北九州市で消防や救助の技術を教わってきたことで、
被害の拡大を防ぐことが出来るようになったそう。
「フィジーの消防技術の9割は日本から学んだこと。本当に感謝しています」と話していたクリスさんの言葉が印象的でした。
そして、改めて日本の消防を誇りに思いました。

多くのことを学びたいと、積極的に研修に励んでいたクリスさん。
1日の疲れを癒すのが、夕食の時間です。
おしゃべり好きなクリスさんの周りには、
いつもたくさんの人たちが集まっていました。

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この日は、バイキング。
体が大きいクリスさん、とにかくよく食べるんです。

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トレーにお皿が入りきれていません・・・。
これで終わりではなく、さらにおかわりまで(笑)。

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日本のご飯がおいしくて体重が増えてしまったよ、
とにんまり顔のクリスさん。

先日、研修期間が終わり、JICA九州で送別会が行われました。

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2ヶ月半、一緒に学んだ仲間。
研修のお世話をしてきたJICAの担当者。
消防の指導、さらには精神的なサポートを続けてきた消防職員。
言葉の架け橋をしてきた通訳さん。
送別会が終わり、会場を出ても会話が途切れることはなく、
最後の最後まで別れを惜しんでいるように見えました。
終始笑顔のみなさんでしたが、
その奥にしまいこんだ寂しさがひしひしと伝わってくるようで、
私も胸がいっぱいになりました。みなさん、本当にお疲れ様でした。

クリスさん、フィジーでも体に気をつけて、
ひとりでも多くの人たちを救ってくださいね。

送別会が終わっても食べ続けていたクリスさんと。

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