『高』がつくことば

2012年5月24日(木)

今日は、世界一の高さを誇るタワー"東京スカイツリー"が開業したことにちなんで"高"がつくことばを取り上げます。まずは、『高々』=「非常に目立つさま」をいうことば。"声高々と"とも言いますよね。でも、奈良時代には、今とは全く違う意味で「高々(たかだか)」が使われていました。その頃は、濁らずに、'たかたか'とも言ったそうです。この「高々」の意味は、『今か今かと待ち焦がれるさま』万葉集には、この意味での和歌が幾つか載っています。「高いこと」から、背伸びをして待つような思いに例えて「高々」ということばを使っていました。他にも、アクセントをちょっと変えて「高々」を読むと、「多くても」という意味にもなりますよね。例えば、「集まっても"たかだか"数人だろう」など言いますね。この「高」は、「高さ」から、物事の限度を表して、限界までいってみたところでという気持ちを表したことば。そこから「十分に多く見積もっても大したことではない」という意味で使われるようになりました。続いて、『たかが知れる』です。これも高低の"高"を書いて→「高が知れる」となります。この'高'は、「生産高」「残高」のように、「物の数や量の総額」のこと。そこから、限度、限界を表して、物事の行く着くところを指し、「どんなに見積もっても、限度や限界が分かっていて、問題とするに足りないこと」という意味で使われるようになりました。最後に、「高を括る」です。この「高」も「高が知れる」と同じ。「物の数や量の総額」のこと。「括る」は、「まとめる」「予想する」という意味があります。ですから、「行き着くところを予想する」「大したことはないと軽くみること」をいうようになりました。「高」から色々な気持ちや様子を表すことばが生まれ、今も沢山使われていますね!