月の歌

ぎんしずく ~ピカチカッポ~

編著:知里幸恵 補作/作曲:おおたか静流 トンコリ演奏:OKI


■「銀の滴 ~ピカチカッポ~」

アイヌは、自分達を取り巻く自然や動物など、生きていく上で必要なもの全てを神様(カムイ)として崇めてきました。
この神々が主人公として語られる物語が、アイヌ神謡です。
この歌は、アイヌ神謡のひとつで、人々を飢餓から守るとされる“シマフクロウの神”の謡いを題材にしています。

歌詞にある、「ピカ チカッポ」、「カムイ チカッポ」は、「美しい小鳥」、「神様の小鳥」を意味し、シマフクロウの神を指しています。
「シロカニペ ランラン ピカン」は「銀の滴 降る降る まわりに」、「コンカニペ ランラン ピカン」は「金の滴 降る降る まわりに」という意味で、実際の神謡でも繰り返しでてくる、とても印象に残る言葉です。
この美しいリズムあるアイヌの言葉に、親しみをもって聞いていただければと思います。

【編著】
知里幸恵(1903年~1923年)
北海道生まれ。19歳で亡くなるまでに、金田一京助の勧めのもと、祖母や叔母から聞いたアイヌ神謡をローマ字に書き残し、美しい日本語訳を付けまとめました。
それは、後に「アイヌ神謡集」として出版され、口承文化であるアイヌ神謡の貴重な資料として残されています。