■「汚れつちまつた悲しみに……」
中原中也は、「悲しみが自分で、自分が悲しみ」(「冷酷の歌」)と表現した詩人でした。
「汚れつちまつた」という独特の旋律をもった言葉の繰り返しが、悲しみの深さや性格を伝えているように思います。
この悲しみは、自分が汚れた悲しみとも、悲しみ自体が物のように汚れたともとれますので、番組では、悲しい気持ちでいるコニちゃんと、悲しみの化身としての子ども達とで、表現してみました。
中原中也(1907〜1937)
山口県生まれ。
『汚れつちまつた悲しみに……』は、昭和5年「白痴群」に発表され、詩集「山羊の歌」に収められています。