◆歌の解説
有島武郎の小説「小さき者へ」から、結びの部分を抜粋しました。
「小さき者へ」は、愛妻を結核で亡くした有島武郎が、母を失った幼い三人の子どもを勇気づけるために書いた、父から子どもへの真実の言葉です。
お前たちを深く愛した母がいたことを残してやりたいという思いと、たくましく生きていくように、という願いが込められています。悲しみに打ち勝って、未来に踏み出して行くようにと、言葉を贈っているのです。
いかなる困難に直面しても力強く乗り越えてほしいという願いを込めて、歌にしました。
◆有島武郎(1878〜1923)
日本の小説家。
東京、小石川(文京区)出身。学習院中等科を卒業後、札幌農学校に進学。卒業後留学し、母校の英語教師などを務める。
志賀直哉や武者小路実篤らとともに同人「白樺」に参加。
代表作に『カインの末裔』『生れ出づる悩み』『或る女』や、評論『惜みなく愛は奪ふ』がある。