キッズワールド

幼稚園・保育所向け番組のひろば

放送番組を利用した保育実践

イメージを広げ豊かな感性を育む放送教育
~「つくってあそぼ」の視聴を通して~

山口県鴻城高等学校附属幼稚園 真田靖子
(平成22年度 中国地方放送教育夏期特別研究交流大会 発表より)

1.はじめに

本園は、山口県中部に位置し、古くから交通の要所として親しまれてきた、山口市小郡にある。比較的市街地ではあるものの、近くに小学校や中学校が点在し、静かな環境にある。今年度年長4クラス、年中3クラス、年少4クラス、満3歳児1クラスの計12クラスで294名が在籍している。

高校の附属幼稚園であることから、高校生との交流が盛んに行われたり、高校の土地を借りてじゃがいも、たまねぎ、さつまいもの栽培、収穫を楽しんでいる。大型のスクールバス2台を利用し、園外保育にもたびたびでかけている。このような環境の中で、日々人や自然とふれあいながら様々な体験をしている。

人とのかかわりを大切にし、コミュニケーション能力の向上や豊かな心を育てることを目的に、放送番組を活用している。

2.研究のねらい

子どもたちは、幼稚園という生活の場で自ら環境にかかわり体験することで、心を揺さぶられ、たくましく生きる喜びを味わっている。「つくってあそぼ」は子どもたちの好きな番組であるため、家庭でも見ている子が多い。しかし、家庭での視聴は、子守型といった一方的な見せ方であろう。園において、教育的意義を持った番組を視聴することで、次のことをねらいとし、研究をすすめたい。

  • 放送が遊びの動機づけとなり、イメージをふくらませたり、活動に取り組む意欲をわかせるようになる。
  • 保育者や友達と一緒に視聴することで共感でき、人との関係を深め、心を通わせ合う。
  • 自分の思いを表現したり、友達の思いや作品を見たり聞いたりして、自分と違うものを理解する。
  • 物を作ることを心から楽しむ。

3.方法と内容

5歳児 男児13名、女児14名 計27名

できるだけ毎週1回「つくってあそぼ」を継続視聴する。

視聴中

  • 原則として保育者は言葉を発さず、子どもの表情が見える位置に座ってつぶやきを聞いたりうなずいたり、ほほ笑んだりして、子どもとアイコンタクトがとれるようにする。
  • 保育者も子どもと一緒に視聴し、共感する。

視聴後

  • 子どもの第一声を待つ。
  • 番組の感想や作りたいと思った物などを自由に話し、聞いてもらうことで満足感が味わえるようにする。
  • 友達の思いを聞き、イメージをわかせたり、自分と違う思いに気づけるようにする。
  • 子どもが想像したものが作りやすいように十分な環境設定や援助をする。
  • 途中で友達の作品を紹介し、自分と違う発想に気づけるようにする。
  • 自分の作品や思いを認めてもらうことで達成感が味わえるようにする。
  • 十分なイメージができなかった子に助言したり、一緒に活動したりして、安心して取り組めるようにする。