キッズワールド

幼稚園・保育所向け番組のひろば

放送番組を利用した保育実践

「しぜんとあそぼ」の視聴を通して
~2年保育5歳児の実践から~

狭山市立水富幼稚園 加藤薫
(平成21年 度埼玉県放送教育夏季研究集会 発表より)

はじめに

1.本園の概要

小学校、保育所分園が同敷地内にあり、連携がとりやすい。小学生は週1回の読み聞かせや委員会・クラブの発表などで来園してくれる。保育所分園には、0~1歳児が生活しており、朝のおやつのお世話や散歩などで交流している。

今年度は、4歳児1学級30名・5歳児2学級34名の3クラスである。職員は、園長・副園長・担任・特別支援コーディネーターの6名である。

2.研究主題の受けとめ

研究主題
「社会の変化に主体的に対応できる、確かな学力をもち、心豊かでたくましい人間の育成をめざす放送教育」

昨今の社会の変化に合わせるように、入園してくる幼児の姿も変わってきている。以前は家庭で育ってきたこと、感じてきたことも、あえて幼稚園で経験する機会をつくる必要もある。それにはいろいろな側面からのアプローチが効果的だと考える。

アプローチの一つに放送教育がある。幼児にとって身近であり、視覚からのアピールは理解しやすい良さがある。私自身今まで放送教育を活用してこられなかったため、保育の中での放送教育について考えていきたい。

幼稚園という集団で視聴する場合には、知識の習得のみでなく、友達とのつながりや心に訴えられるものをねらいたい。心豊かな幼児を目指す視点から取り組んでみた。

3.クラスの実態

(2年保育5歳児 ほし組 男児11名・女児6名 計17名)

昨年度4歳児の時は35名の単学級であった。進級時2クラス編成となり、ほし組は担任が持ち上がりとなる。仲の良かった友達とクラスが分かれ、当初不安定な幼児もいたが、徐々に少人数の環境に慣れてきた。年長児として年少児や分園さんのお世話をしたり、チャボの世話をしたり野菜を育てたりと、力を発揮しだしている。

気持ちが優しく、自分の思いを伝えることは得意だが、友達とのかかわり方やみんなでの活動への参加の仕方などに課題がある幼児、生活習慣や精神面が幼い幼児が多い。

4.「しぜんとあそぼ」を取り上げたわけ

昨年度「つくってあそぼ・こどもにんぎょう劇場・ピタゴラスイッチ・しぜんとあそぼ」などを視聴した。家庭でも見ている幼児が多く、視聴を喜んだり、知っていることを伝え合ったり、視聴後の遊びや話題につながったりしていった。しかし、「しぜんとあそぼ」は限られた幼児しか見ておらず、視聴中は知る喜びや楽しさを味わっているが、それで終わってしまうことが多かった。

自然への興味を高めたいと思うと同時に、昨年度の保育で自然への働きかけやかかわりが足りなかったという自分自身の課題を感じる。みんなでの視聴を通し、身近な自然に目を向け、遊びや活動の一つにしたい。身近なところからの発信がきっかけとなるよう、5月28日放送のしぜんとあそぼ「にわのいきもの」を視聴する。