キッズワールド

幼稚園・保育所向け番組のひろば

放送番組を利用した保育実践

ラジオ番組「お話でてこい」の楽しさ

山口県宇部市 宇部フロンティア大学付属幼稚園 斎記恭子
(第46回 中国地方教育放送研究大会 実践発表より)

子どもたちが成長する~自主性・表現・集中

 ラジオのお話を継続聴取することによって子ども達はお話を聴くことを自分から望むようになり、自主性の芽生えが見られるようになりました。

 さらにお話を聴いてうかんだイメージをもとに得意なもので表現してみようとする動きも見られるようになってきました。

 回数を重ねるごとにラジオに近づいて、より熱心に耳を傾ける様子が見られるようになり、お話のおばさんの“みんなよーく聴いてね”ということばに「はーい」と返事をするなど、ラジオ番組に親しみを感じるようになりました。まさに継続は力なりです。

継続聴取の効果

 昨年10月末から研究に取り組み始めたため継続聴取を充分したとはとてもいえないが、ラジオのお話を聴く経験を積み重ねていくことで子どもたちにいろいろな変化が見られ、また保育者の取り組みの姿勢も変わってきた。

お話を聴く姿勢を身につけるために

 ラジオの継続聴取をするにあたって、園内研修の中でまず話し合ったことは、子どもたちが聴く姿勢を身につけお話を楽しむことができるようになるためにはどのような聴かせ方をしていけばよいかということである。ラジオを置く位置、先生の座る場所など意見交換をしたが、こういう座り方でなければならないというものではなく、クラスの人数、年齢など、クラスの状況に合った聴かせ方をしていけばよいのではないかと考えている。

のびのびとお話を楽しむ

 また静かに聴かせようとするあまり、先生がこわい顔になっていることがあるのではないかということも話題になった。子どもたちがお話を聴く姿勢を身につけていく段階で「静かに聴くこと」「お行儀よく聴くこと」といったしつけ面を強調しすぎると、子どもたちはのびのびとお話を楽しむことができなくなることが考えられる。「おもしろかったら笑ってもいいよ。でもお友達が聴いている邪魔はしないようにしようね」ということぐらいは、子どもたちに伝えておきたいことだが、何よりも継続聴取を積み重ねることが子ども自身の聴く力を大きく育てるのではないだろうか。