キッズワールド

幼稚園・保育所向け番組のひろば

お話でてこい

くわしい内容 - 年少児向け -

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灰かぶり
グリム
放送日:3月30日・4月6日
あるところに、ひとりの美しい娘がいました。おかあさんが死んでしまったので、おとうさんは新しいおかみさんを迎えました。おかみさんにはふたりのいじわるな娘がいて、まま子の娘を毎日いじめるようになりました。汚い服を着せて、朝から晩まで働かせ、夜はかまどの灰の中に寝かせるのです。かわいそうな娘は、「灰かぶり」と呼ばれるようになりました。
ある日、おとうさんが町へ行くことになり、いじわる娘たちは、きれいな服や飾り物を、おみやげに頼みました。しかし、灰かぶりだけは、「帰り道、いちばん先に、おとうさんの帽子にさわった木の小枝を持ってきてね」と言います。そして、その小枝を、おかあさんのお墓にうえて、毎日泣いていました。小枝は、灰かぶりの涙で、ぐんぐん育っていきました──。
どんがら小羊
外国童話
放送日:4月13日・4月20日
子ヒツジが、森の中のおばあさんの家に遊びに行こうと、道を歩いていきました。すると、1匹のオオカミがあらわれて、子ヒツジを食べようとしました。子ヒツジは「ぼくは小さくて、やせっぽち。おばあさんの家でごちそうを食べて、うんと太ってくるから、それまで待って」と言って、危ないところを助かりました。でも、オオカミの次にはクマ、ライオンなどがあらわれて、やはり子ヒツジを食べようとするので、そのたびに同じことを言わなければなりませんでした。
こうして、やっと、おばあさんの家へ行った子ヒツジは、楽しく遊びましたが、今度はどうやって帰ったらいいのかわかりません。帰り道には、子ヒツジを食べようとするオオカミやクマなどが待ちかまえているのです。
子ヒツジが困っていると、たいこが、どんがら、どんがら、やってきて、「ぼくの中に、入っておいきよ」と言います──。

〇〇

まだまだぷっぷっ
日本昔話
放送日:4月27日・5月4日
お寺の小僧さんが、山へ花をつみに行くことになりました。和尚さんは3枚のお札をわたして「これをお守りに持って行きなさい」と言います。
山へ出かけていった小僧さんは、夢中で花をつんでいるうちに、日が暮れて道に迷ってしまい、やっとさびしい一軒家をみつけて、とめてもらいました。
ところがその家のおばあさんは、実は、恐ろしい鬼婆でした。小僧さんは鬼婆をだまして便所へ行き、便所の神さまにあとを頼んで一目散に逃げ出しました。
小僧さんが出てこないので、鬼婆は腹を立てて「小僧、まだか」とどなりました。すると便所の神さまが答えました。「まだまだ、ぷっぷっ」。さあ、それからどうなったのでしょう。
おんどりと豆
ロシア昔話/内田莉莎子訳
放送日:5月11日・5月18日
オンドリが豆を一粒みつけました。ところが、飲み込んだとたん、豆がのどにつかえてしまいました。オンドリは、あわててメンドリにいいました。
「早くメウシのところへいって、バターをもらってきておくれ。豆がのどを通るように」
メンドリは急いでメウシのところへかけつけて頼みましたが、メウシは「草刈のところへいって、干し草をもらってきてくれればね」といいます。草刈りのところへいくと、「パン屋へいって、白パンをもらってきてくれればね」・・・パン屋も「きこりから薪をもらってきてくれればね」といいます。こんな具合に次から次へとたらいまわし。メンドリはあちこちかけまわって、最後にやっとメウシからバターをもらうことができました。
オンドリはそのバターをなめて、のどにつかえていた豆を飲み込みました。そして、「コケコッコー」と声高く、元気に鳴きました。

(福音館書店)

一休さん
日本昔話
放送日:5月25日・6月1日
昔、あるお寺に一休さんという知恵のあるかしこい小僧さんがいました。このお寺の和尚さんはとてもくいしんぼうで、けちんぼでした。おいしいものがあっても、いつも自分ひとりで食べてしまって、小僧さんたちには分けてくれたことがありません。
そんなある日、ひとりの小僧さんが和尚さんの部屋から帰ってきていいました。
「和尚さんはずるいよ。今、部屋の障子を開けたら、あわてておおきなかめを机の下に隠して、口をふいていたよ。あのかめの中には、きっとおいしい水あめが入っているにちがいない。みんなに隠して自分だけこっそりなめてるなんて、ひどいじゃないか」
小僧さんたちに水あめのことを知られてしまった和尚さんは、「これは薬だが、おまえたちのような子どもがなめると、かえって毒になって死ぬぞ」とうそをつきました。そこで一休さんは、何とかしてみんなで水あめをなめようと知恵を働かせ始めたのです。
池の中の妖精
グリム
放送日:6月8日・6月15日
ある村のはずれに、古い大きな池がありました。池には美しい水の精がすんでいて、人を水の中に引き込むといわれていました。
ある日、一人の若い猟師が獲物を持ってこの池のそばまで来たとき、のどが渇いたので、思わず手で水をすくいました。と、そのとたん水の精が浮かび上がってきたかと思うと、ぬれた腕で猟師をしっかりとかかえて、そのまま池の中へ引っ張り込んでしまったのです。
このことを知った猟師のお嫁さんは、たいそう悲しんで、なんとかして猟師を助け出したいと思いました。そして、あれこれと考えるうちに、ある夜、不思議な夢を見たのです。
それは、美しい花の咲いている野原の小屋で、ひとりの白い髪のおばあさんがやさしく手招きしている夢でした。
お嫁さんは目が覚めると、早速この夢で見たおばあさんを訪ねようと決心して家を出ました…。
さんびきのくま
イギリス昔話
放送日:6月22日・6月29日
むかし、3匹のクマが森の中の小さな小屋に仲よく住んでいました。1匹目のクマは、声もからだもとっても大きなデカグマくん。2匹目のクマは、声もからだも中くらいのチュウクマくん。そして3匹目のクマは、声もからだもとてもとても小さなチビクマくんでした。
ある朝のこと、みんなで作ったスープがあまりにも熱かったので、それがちょうどよく冷めるまで、3匹のクマはそろって朝のお散歩に出かけることにしたのです。
ところがその留守に、3匹のクマさんの家に黙って入りこんでしまった女の子がいたのです。その子は森の中に迷いこんでしまって帰る家がわからなくなってしまった、かわいそうな女の子だったのでしょうか。それとも、悪い盗賊にでもさらわれて、やっとのことで逃げ出してきた女の子だったのでしょうか。
いいえ、それは驚いてしまうほどお行儀の悪い女の子だったのです。
かちかち山
日本昔話
放送日:7月6日・7月13日
昔々、おじいさんとおばあさんがおりました。ある日、おじいさんは、いつも畑を荒らす悪いタヌキを捕まえて、おばあさんに見張っているように頼むと、また畑へ出かけていきました。タヌキは、タヌキ汁にされては大変と、おばあさんをだまして縄をほどかせ、油断を見澄ましておばあさんを殺して逃げてしまいます。
ひとりぼっちになったおじいさんが、悲しくて毎日泣いていると、ウサギがやってきて、「わたしが仇を討ってあげましょう」といいます。ウサギはタヌキを誘い出して、柴を背負わせ、うしろから火打石でカチカチと火をつけます。たちまち柴は燃え上がって、タヌキは大やけど。穴の中でウンウンうなっていると、ウサギがやってきて、やけどの薬だといって、タヌキの背中にからしを塗ったからたまりません。タヌキは痛い痛いと泣き出します。
うしとかえる
イソップ
放送日:7月20日・7月27日
小さな池にたくさんのカエルがすんでいました。ある日、この池に大きなウシが水を飲みにやってきました。カエルたちはこんな大きな動物を見たことがなかったので、みんなびっくりぎょうてん。草のかげにかくれて息をひそめているばかりでした。
ウシがのそのそといってしまったあとへ、出かけていたカエルのかあさんが帰ってきました。そして、子どものカエルからウシの話を聞くと、負けん気を出して、体をふくらませていいました。
「その動物はこのくらい大きかったかい」
「まだまだ。もっと大きかったよ」
そこでかあさんガエルは、また息を吸いこんで体をうーんとふくらませましたが、子ガエルは「まだまだ、もっと」といいます。かあさんガエルはもっともっと大きく大きく体をふくらませていきましたが、とうとうバーンとおなかが破裂してしまいました。
きつねの嫁入り
秋田昔話
放送日:8月3日・8月10日
昔々、ある村の近くに「鼻黒」という名のキツネがすんでいました。このキツネは人を化かすのが上手で、村の人たちがどんなに用心していても、いつもだまされて、くやしい思いをさせられるのでした。
さて、ある日のこと、村中にこんなうわさがぱっと広がりました。それは、今晩、みんなに見せるために、村の橋の上でどこかの金持ちが祝言をあげるというのです。そして、酒を好きなだけ飲ませるから、ばあさまたちはそれぞれ重箱にお祝いのごちそうをつめて集まるように、というものでした。
酒好きのばあさまたちは大喜び。夜になると早速重箱を持って、ぞろぞろと橋にやってきました。今か今かと待つうちに、やがて暗い山のふもとに、ぼうっと明かりがひとつ、それがしだいに二つ、三つと増えながら、祝言の歌とともに近づいてきました。そして、いつの間にかあたりは、まばゆい光の海になって、みんなは目をあけていられなくなってしまったのです…。
高慢な王女
イギリス昔話
放送日:8月17日・8月24日
ある国に美しい王女がいました。王女はとても高慢ちきで、おむこさんになろうとする大勢の王さまや王子たちを、ばかにして、次から次へと断ってしまうのです。最後の頬ひげをはやした立派な王さまにも、「あなたはいやです。頬ひげさん」といったので、王女の父君はとうとう怒り出しました、そして次の日、お城へやってきた貧しい歌うたいの男のところへ、王女をお嫁にやってしまったのです。王女は泣く泣くお城をでて、長い旅をしたあげく、歌うたいの男のみすぼらしい小屋で暮らすことになりました。そして、その国の王さまのお城の召し使いとなり、食べるために毎日せっせと働かなければなりませんでした。王女は「ああ、あの頬ひげの王さまと結婚すればよかった。立派な人だったのに」と、自分の高慢を後悔するのでした。