ひざの痛みの原因とは

ひざが痛む背景には、変形性ひざ関節症やスポーツによるけが・障害など、さまざまな原因があります。
その中で、中高年のひざの痛みで特に多いのは、ひざ関節の軟骨がすり減って起こる「変形性ひざ関節症」です。
変形性ひざ関節症とは

変形性ひざ関節症になると、クッションの役割を果たしている軟骨のすり減り、半月板の機能の衰えにより、関節に炎症が生じて痛むようになります。
進行した変形性ひざ関節症では、上の写真のように関節軟骨がなくなり骨と骨が直接接触して、強い痛みが生じます。
変形性ひざ関節症以外のひざの痛み
スポーツが原因でひざを痛める場合もあります。運動中にひざに痛みや違和感が生じたら、運動を中止します。
ひざのけがを適切に処置せず放置すると、将来変形性ひざ関節症のリスクになることがありますので、きちんと治療することが大切です。
ひざの痛みを引き起こす「病気」
ひざの痛みを引き起こす病気には、「関節リウマチ」や「痛風」、「偽痛風」などもあります。
関節リウマチ
自己免疫の異常が原因となって全身の関節に炎症が起こる病気です。ひざ以外に手首や手足の指などの小さな関節に症状が現れやすく、朝起きてしばらくは関節を動かしにくい「朝のこわばり」が特徴的です。痛む関節を触るとやわらかく、熱をもっています。
痛風、偽痛風
痛風の場合は主に足の親指の付け根に激痛が起こります。偽痛風ではひざに水がたまって痛んだり、発熱などの全身症状を伴うことがあります。
ひざの痛みに効く薬の効果と副作用、変形性ひざ関節症の治療についてはこちら
変形性ひざ関節症 運動の効果
薬に匹敵!恐るべし運動の効果
変形性ひざ関節症の治療は、まず「運動」です。日本整形外科学会の報告によると、運動するグループと痛み止めを内服するグループに分けて、痛みの程度の変化を調べた結果、なんと、運動は薬と同等の改善効果があることが明らかになりました。

より効果的に運動を行いたい方には、家庭にある"鏡"を使うことをお薦めします。鏡を見ながら運動すると、「筋肉の収縮や姿勢が確認できる」「自分の足が動くことをイメージできる」というメリットがあり、鍛えたい筋肉に力が入りやすくなって、運動効率がアップすると考えられます。
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