【Q&A】狭心症の再狭窄(さく)について

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2014年1月不安定狭心症と診断されカテーテル治療をし、ステントを入れました。留置部に再狭窄が認められ、同年8月に再治療を行いステント表面に薬剤を塗布しました。
2015年3月薬剤塗布部分の効用検査入院をし、再狭窄は認められず、今日に至っています。質問は、薬剤塗布の効用期間はどの程度なのか? 再狭窄はどの程度発生するのか? 今後定期的に実施すべき検査は何か? 短期(1年)及び中長期(3~5年)に実施する必要のある検査を教えてください。(69歳男性)"

専門家による回答

ステントが再狭窄した際の薬剤コーティングバルーンの再々狭窄率は、透析患者さんなどで再狭窄率が高い場合を除いて、一般に10%未満です。6ヶ月後に再狭窄がなければ一応、一旦卒業ということができると思います。つまりカテーテル検査など大がかりな検査を定期的に行う必要はないと思われます。長期経過するとまた狭窄してくることはどのステントであってもありますので、症状に気をつけて、症状の再発がある場合はまた検査を考慮する必要があります。そのときは症状の出方で不安定狭心症のような場合は直接カテーテル検査が良いこともありますし、安定していればまずは運動負荷の心電図などから行うこともあります。

(2016年4月4日(月)、5日(火)放送関連)