【Q&A】子どもの近視は外遊びで進行を抑制 大人にも効果はある?

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最近スマートフォンを使用する時間が長くなり、近視がかなり進行してしまいました。子どもの近視は、外遊びによって進行を抑制できるそうですが、大人にも効果がありますか?
(40代 女性)

専門家による回答

大人に対する近視進行の抑制効果は低いと考えられます。

たしかに、子どもの近視は屋外活動によって、抑制効果があることが分かっています。台湾の研究では、屋外活動で光を週11時間以上浴びた子どもは、近視になりにくいと報告されています。
しかし、残念ながら、大人の場合は、眼球がある程度完成してしまっているため、屋外活動によって近視の進行を予防する効果は低いと思われます。

大人の場合、一番の対策は、スマートフォンやPC作業などで目を酷使しないように生活習慣に気を配るということです。そういう意味では、屋外の活動時間を増やして、スマートフォンを使っている時間を減らすことは、目の負担を減らすことにはなります。
他にも、「物を見る時には30センチ(2Lのペットボトル1本分」以上目から離す」「30分間に1度、20秒間遠くをみる」などのポイントを意識することが大切です。

(2022年12月8日(木)放送関連)