【Q&A】生活習慣を改善したのに数値が悪化 考えられる原因は?

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昨年、脂質異常症と診断されました。それから運動は意識して、週2回ストレッチ、2日に1回は6000歩のウォーキング、月に2回テニスをしています。
食事は2日に1回は魚を食べるようにしています。体重は標準体重(低め)です。
しかし、今年の検診ではさらに数値が悪化してしまいました。なぜでしょうか?
(50代 女性)

専門家による回答

肥満でなくても、脂質の摂取バランスによってはLDLコレステロールが高くなる場合があります。間食で洋菓子系を多めに食べたりしていないかどうかなど飽和脂肪酸のとり方を確認してください。

さらに、50代という年齢から推測すると、閉経が関連している可能性もあります。女性ホルモンのエストロゲンには、LDLコレステロールの肝臓への取り込みをうながし、数値を下げる効果があります。しかし、閉経後にエストロゲンが減少することで、LDLコレステロールの数値が上がってきます。折れ線グラフで男女のLDLコレステロールの経年変化を比較してみると、女性の閉経後の値は急に高くなり、その時点で男女のグラフが逆転することがわかります。一般的に、女性は閉経後にLDLコレステロールが高くなる傾向があります。食生活や運動に気をつけているのはとてもよいことなので、続けてほしいです。数値が改善されず気になるようでしたら、一度、内科や産婦人科を受診することをおすすめします。

年齢別 LDLコレステロール値の変化をあらわしたグラフ


(2022年9月5日(月)~8日(木)放送関連)

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