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若い時から長い間、善玉コレステロールの値が高すぎると言われてきました。
高すぎるのも問題なのでしょうか?(30歳代 女性)
専門家による回答
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HDL(善玉)コレステロールが高すぎるのも問題があることがあります。
HDLコレステロールは量よりも質が大切です。質が悪い場合には、HDLコレステロールの数値が高くても、動脈硬化を抑制しないこともあります。また、HDLコレステロールが40mg/dl未満で脂質異常症と診断されますが、反対に90mg/dL以上になってしまうと、じつはそのなかで活性化しているHDLコレステロールは少ないのではないかという研究もあります。HDLコレステロールの働きは、運動をすること、中性脂肪の数値を下げることで改善すると考えられています。
健康診断の結果を見る時はまず、LDLコレステロールや中性脂肪が基準を超えていないかチェックしてください。LDLコレステロールや中性脂肪の値が高いと、HDLコレステロールの働きを邪魔してしまうからです。そして最後にHDLコレステロールの項目をチェックしましょう。
(2022年9月5日(月)~8日(木)放送関連)