【Q&A】特発性過眠症とは?ナルコレプシーとの違いや治療法

更新日

数年前に特発性過眠症なりました。この病気を周囲に説明しても理解してもらえません。特発性過眠症を広く知ってもらえるよう、正しい情報を伝えてください。

専門家による回答

特発性過眠症は過眠症の1つで、慢性的な睡眠不足がないにもかかわらず、日中に強い眠気が持続し日常生活に支障をきたす病気です。突然強い眠気が生じるナルコレプシーとは異なり、慢性的な眠気が続くのが特徴です。

日中強烈に眠くなる病気「ナルコレプシー」 症状セルフチェック
突然、強烈に眠くなるのはなぜ?ナルコレプシーの原因
日中の強烈な眠気「ナルコレプシー」の検査、治療、薬について

眠気が強まるとけん怠感が増し、脳の回転が落ちて仕事や学習の効率が著しく低下します。やむなく居眠りをしてしまったり、あくびをすると周りの人から怠けているとみられてしまうこともあり、つらい思いをされている方も多い病気です。
治療は、睡眠不足にならないように生活リズムの改善に取り組み、日中の過度な眠気を抑えるために「覚醒維持薬」を服用するという対症療法を行うこともあります。比較的長期化する病気ではありますが、自然に治ることもあります。眠気のために社会参加が難しかったり、交通事故などの原因になる可能性もあります。今後社会で広く理解される必要がある病気だと考えます。

(2022年7月11日(月)~14日(木)放送関連)

関連する病気の記事一覧