【Q&A】寝ているときの歯ぎしりの原因や対処法について

更新日

睡眠中に強い歯ぎしりをします。歯ぎしりがあると熟睡できていないと聞きました。実際はどうなのでしょうか?また、睡眠中の歯ぎしりをなくす方法はあるのでしょうか?
(30歳代・女性)

専門家による回答

歯ぎしり自体には、睡眠を浅くする作用はさほどないといわれていますが、歯ぎしりがあると起きたときに疲労を感じることが多く、睡眠休養感が下がると考えられます。

睡眠の質を上げる「3つの快眠スイッチ」

歯ぎしりは、ストレスが原因で一時的に生じることが多いのですが、長く続く場合は睡眠関連歯ぎしりという病気の可能性があります。顔面痛や緊張型頭痛、疲労感などが生じたり、歯ぎしりの摩擦で歯がすり減ったり、口の中が傷つくことがあります。また、閉塞性睡眠時無呼吸症を併せ持つことも多いといわれています。

2つの睡眠時無呼吸の治療
睡眠時無呼吸 2種類の検査、重症度別の治療法

対策は、原因となるストレスの原因の解消や3つの快眠スイッチの実践が有効です。寝る前は、歯ぎしりを悪化させる要因になる喫煙や飲酒、カフェインの摂取を控えるようにしましょう。改善しない場合は、抗てんかん薬のクロナゼパムを服用したり、寝るときに歯や下あごを保護するマウスピースを使った治療を行うこともあります。

(2022年7月11日(月)~14日(木)放送関連)

関連する病気の記事一覧